はいどうもこんにちは赤です
ごく普通の小学生五年生
お父さんとお母さんは知らない
俺が産まれた時に2人とも交通事故で死んだらしい
兄の紫〜くんは俺と10も歳が違う
その為紫〜君が俺の保護者になっている
だけど少し厳しい
赤
俺は仕事をしている兄に聞く
紫
赤
紫
紫
赤
紫
赤
紫
紫〜君とは会話が続かない
赤
赤
赤
紫
紫
紫
紫
赤
紫
紫
紫
冷たい瞳で俺を見る
昔からそうだ
お兄ちゃんは冷たい
かといって放置する訳でもなく
俺を束縛をする
赤
紫
俺の言葉を無視して仕事を再開する
何度も言うけど紫〜くんは冷たい
今日は授業参観
五時間目
皆がソワソワしている
皆がちょこちょこ後ろを振り返るから
俺も少し後ろを見ると
置物の様にいる紫〜君がいた
心做しか紫〜くんは他の人から避けられてる
黄
黄
俺の席の横の黄ちゃん
ボソッと俺に聞こえる声量で聞いてくる
それに俺は静かに
赤
と答えた
授業参観が終わり
紫〜くんと一緒に家に帰ってきた
紫〜くんは何時も仕事をしている所に行き
俺の方を見て
紫
冷たい瞳で俺を見る
それに俺は恐怖を覚えながら
赤
紫
紫
紫〜くんは少し首を傾け
前髪で少し隠れていた瞳が全て見える
死んだ魚の様な目で
じっと俺を見ている
赤
紫
紫
紫〜くんの前にある机の上に
分厚い本が何冊もある
紫
紫
赤
紫
紫
紫
紫
赤
赤
紫
紫
そう言い終わると俺から目線を外し
仕事用のパソコンを開き
仕事を開始する
赤
赤
紫〜くんは勉強勉強
うるさいよ本当
遊びにさえ行かせてくれない
小学は赤の希望通りだけど
中学からは俺が決めるだってさ
俺に人権ないじゃん…
けど間違ってない
紫〜くんの思考も一理ある
けどなんか引っかかるんだよな…
わかんないけど
赤
赤
明後日は黄ちゃんの誕生日
それで誕生日パーティーをするらしい
俺は何も考えずにYESと答えたが
紫〜君が許してくれるはずない
けど黄ちゃんのことは紫〜くんも知ってる
それなら少しの確率だけど…
赤
俺が本に向かって真剣に覚えようとしていると
ガチャッとドアが開く音がする
俺は暗記をするのを中断し
後ろを振り返る
紫
俺の机は2つあり
勉強机とご飯用の机
紫〜くんはご飯用の机に暖かいご飯を置き
俺の方を向いて
紫
と鋭い疑問を聞いてくる
赤
赤
赤
俺が言い切る前に紫〜くんは
紫
と端的な一言を
赤
紫
紫
紫
紫
赤
俺は紫〜くんの冷たい言葉に反論した
するの
赤
耳を引っ張られ
紫
赤
赤
赤
耳を引っ張っている力が更に増す
赤
紫
紫
紫
紫〜君からは何も感情が伝わってこない
怖いっ…
けど…!
赤
赤
赤
俺が震えた声で聞くと
珍しく目を少し開き
俺の耳を離した
まだジンジンして痛い
耳から赤い液が垂れてくる
それを気にせず俺は更に言う
赤
赤
紫
紫
紫
赤
俺は嬉しいのが顔に出るほど嬉しくなった
それを見た紫〜くんは何時もの紫〜くんに戻っちゃったけど
紫
紫
紫
紫
赤
てっきりこの本全部暗記だと思った
紫
紫
赤
紫
紫
そう言い残し紫〜くんは部屋を後にする
赤
赤
赤
赤
赤
黄
俺は学校に来て黄ちゃんを見つけるや否や
思いっきり抱きついた
黄
黄
赤
黄
黄ちゃんは珍しく驚いた
なんせ小さい頃から紫〜くん見てきてるし
怖さや厳しさを目の当たりにしてるから
赤
黄
黄
赤
赤
赤
紫
赤
紫
相変わらず目が怖いが
久しぶりに紫〜君と外出出来て嬉しい
それに遊びに行く事も許してくれた
今日は本当に良い日だな
赤
紫
ピンポ〜ン
と紫〜君がボタンを押した
赤
少し時間が達ドアが開いた
橙
紫
この人は黄ちゃんのお兄さん
面白くて優しい人
初めて俺以外が紫〜君を許容してくれた人
黄
後から黄ちゃんが出てきて
橙君に少し怒っている
橙
橙
黄
黄
赤
赤
黄
家の中に入るとそのには和風の空間が広がっていた
赤
黄
赤
赤
玄関から口論が聞こえてくる
黄
赤
俺らは目を合わせ同時に頷き
静かに玄関を覗いた
橙
紫
紫
紫
橙
紫〜くんは相変わらず無愛想な顔で橙くんを見つめているが
珍しく橙くんは怒鳴っている
隣にいる黄ちゃんは僅かに震えている
紫
紫
紫
俺はそれを聞いて飛び出した
赤
橙
紫
赤
赤
俺は紫〜くんに近ずいた
近づくと紫〜くんの顔が見え
まるで死んでいるかの様な顔をしている
俺は昔からそれが苦手だが
我慢をし言い続ける
赤
紫
紫
赤
赤
紫
紫
紫〜君は心底分からないと言わんばかりの顔をする
橙
紫
赤
紫
紫
紫
紫〜くんは隠れていた黄ちゃんを見て言う
黄ちゃんは少し泣きそうになっている
赤
紫
紫
腕を強く握られ抵抗が出来なく
俺は家に帰させられた
そして数日間
俺は部屋に引きこもっている
紫〜くんは勿論声を掛けてくる
だけどそれも一日だけだった
他はもう会話をしていなく
ドアの前にご飯が定期的に置かれる
きっとなんで引きこもっているかわかってない
赤
そして数日後
バキバキバキッ
と扉が壊れた
赤
紫〜君が蹴り飛ばした
紫
ドアを蹴り飛ばしても平然としている
俺は我慢の限界を超えた
赤
紫
俺は思いっきり紫〜くんを突き飛ばし
全力で走った
紫
紫〜君が後ろで叫ぶ
初めてあんな声を出してる紫〜くんを見た
けど俺は止まらず
赤
気づくと黄ちゃんの家の前にいた
橙
黄
買い物帰りだろうか
2人とも荷物を抱えていた
黄ちゃんは荷物を床に置き
走って俺に抱きついてきた
黄
黄
思ってた通り黄ちゃんは来てた
けどそれも予想通り紫〜君が追い払っていた
赤
黄
橙
橙
黄
黄
赤
俺は何をしたら良いか分からない
黄ちゃん達に迷惑を掛けてる
それなら今すぐ出て行った方が…
黄
赤
赤
赤
黄
赤
黄
赤
黄ちゃんに迷惑かけちゃったし
言わないと駄目だよね…
赤
黄
黄ちゃんは目を大きく開け驚く
黄
黄
赤
赤
赤
黄
赤
黄
赤
黄
黄
俺と黄ちゃんは玄関の方を覗くと
紫
赤
玄関を覗いた瞬間
紫〜君がいて見つかった
赤
紫〜君は俺に抱きついてきた
紫
更に力が強くなる
黄
橙
橙
黄
赤
赤
紫
紫
赤
紫
紫〜君は心底分からないと言わんばかりの顔をする
赤
赤
紫
橙
赤
赤
俺が橙くんの方を見ると
紫〜君が俺を抱き寄せた
赤
紫〜君を見ると
今まで以上に怖い目をして橙くんを見ている
橙
黄
黄ちゃんも少し怯えて
橙くんの服の袖を強く握っている
紫
橙
紫
赤
紫
赤
紫
紫
俺らは家の中に入り
リビングで向き合い座った
俺は紫〜くんの横に座っているが
紫〜くんは俺の手を強く握っている
赤
紫
赤
紫
少し力は弱まったが
まだ強く握られている
橙
赤
赤
赤
赤
橙
橙
紫
橙
赤
橙
橙
橙
紫
紫
赤
こんな取り乱している紫〜君は初めて見た
橙
橙
橙
橙
橙
紫
紫
紫
赤
紫
紫〜くんは手を離してくれたが
俺の手は少し鬱血していた
黄
赤
紫
橙
橙
橙
紫
黄
紫
紫
橙
赤
紫
橙
紫
紫
紫〜君は静かにこの家を出た
黄
黄
赤
黄ちゃんは俺の腕を掴んで何処かえ連れてかれる
赤
黄
赤
黄
赤
赤
俺はさっきの事を思い出しながら聞いた
黄
黄
赤
昔から橙君と会うと直ぐに帰ろうとしてるし
橙君が話しかけても無視したり
赤
黄
黄
黄
黄
黄
黄
黄
黄
赤
黄
赤
赤
赤
橙
橙くんはゆっくりと黄ちゃんの横に座った
赤
橙
赤
橙
赤
橙
橙
橙
橙
橙
橙
橙
橙
橙
橙
赤
橙
橙
赤
橙
橙
橙
赤
赤
思い返してみると何時も紫〜君といた
橙
橙
橙
橙
赤
赤
橙
橙
橙
橙
赤
橙
橙
赤
赤
赤
赤
赤
橙
橙
赤
紫
何が駄目だったの…
俺は何がわかってないの
何が間違ってたの
間違えてないはず
赤にとって利益のある事を積極的にやった
それの何がおかしかったの
わかんない
わかんないよ…
紫
紫
ずっと考えた
ただ只管に考えた
でも一向に答えがわからない
何がおかしくて駄目だったか
紫
紫
紫
紫
紫
何時も間にか赤の部屋にいた
紫
紫
赤の所有物は大体把握をしているが
見覚えのないものが机にあった
紫
俺はそれを手に取った
紫
覗くのは普通は駄目だけど
俺は考えるより先に手が動いた
○月✕日 今日は勉強を頑張った お兄ちゃんが分からない所を教えてくれた なんだかお兄ちゃん何時もより辛そうだな 何か俺に出来る事がないかな
○月△日 今日はお兄ちゃんより早く起きて朝ごはんを作ってみた けどお兄ちゃんは怒った 「勝手に危ない事しないで」 って お兄ちゃんを困らせちゃった ごめんなさい
○月○日 今日はお兄ちゃんの誕生日 俺が何かしたら怒られる それなら間接的にやれば喜んでくれる だからお兄ちゃんのよく使ってる机の上に クッキーを置いた お兄ちゃんが初めて教えてくれた調理法で けどお兄ちゃんは一口も食べずにゴミ箱に入れた また迷惑かけてごめんなさい
×月○日 もう日記を書くのをやめようと思う お兄ちゃんに迷惑をかけることしか書いてない 俺は他に出来てる事が無い 迷惑を書けないように 頑張る
そこでこの日記は終わっていた
紫
赤の日記を読んでもわからない
俺の駄目だった所
赤は自分の悪い所をみつけ
改善している
決して迷惑と感じでいない事だったが
無意識に赤を俺は傷つけていた
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
赤
橙
赤
橙
赤
赤
橙
橙君は俺と目を逸らす
赤
赤
橙
赤
黄
橙
赤
赤
橙
黄
橙
橙
赤
俺は耳を疑った
病院?
紫〜君が?
赤
赤
赤
赤
黄
赤
橙
橙
赤
赤
赤
橙
赤
俺は橙の服を掴み壁に追いやる
黄
赤
赤
赤
俺は橙の服から手を離した
橙
橙
赤
赤
橙
橙
橙
赤
赤
橙
橙
赤
黄
橙
俺は橙君の車に乗り
約30分で着いた
橙君と黄ちゃんは車で待ってる
多分気を使ってくれたんだと思う
赤
赤
赤
俺はゆっくりドアを開けた
そこには首に血の滲んだ包帯を巻いてあり
ベットに横たわる紫〜君がいた
赤
そう呼びかけても返事は帰って来ない
ピ…ピ…ピ…と心拍数を把握する機械の音がこの病室に響き渡る
赤
赤
赤
赤
赤
赤
赤
赤
俺はベットに横たわる紫〜君を抱きしめる
息はしているが体が氷の様に冷たい
赤
赤
赤
赤
赤
??
赤
俺は驚きのあまり声が裏返った
だってそこには
紫
紫
紫
俺の顔を見るや否や
あわあわと焦る紫〜くん
紫
赤
紫
赤
赤
俺は紫〜君の胸の中に顔を埋めた
ちゃんと心臓の音がする
ちゃんと生きてる
本当に良かった…
紫
紫
俺の頭をそっと撫でる紫〜くん
紫
紫
赤
俺は紫〜君に抱きつきながら顔を見た
紫
紫
赤
紫
俺は紫〜君の頬っぺをつねった
赤
紫
赤
紫
赤
紫
赤
赤
紫
今まで目が死んでいたのが嘘のように
優しい目になった
赤
俺が言い切る前に
紫〜君は俺の服を掴み
紫
赤
赤
赤
紫
紫
紫
赤
俺はそっとドアを閉めた
赤
橙
赤
赤
橙
赤
橙
橙
赤
橙
赤
橙
赤
橙
赤
橙
赤
あれから一ヶ月が経ち
その一ヶ月間紫〜君はリハビリを頑張っていた
そして今
赤
紫
❦ℯꫛᎴ❧
。°+:・兄弟愛。・:+°。
コメント
6件
これ、ガチで泣きそう……ていうか泣いちゃったんだけど!もう、フォロー失礼しますね!?♪( ´▽`)
感動しました!!!!!! ほんとに最後ママもりに戻ってくれて良かったです!!!!!!
さすが 最後泣きそうになりました 最高のストーリーを考えてくれてありがとうございます!!!!!!