シュナ
リムル様達が戻って来るまで、大人しくしていてくださいね。
鬱
え〜?
鬱
暇だよ…。
ピー君
ピィピィ
鬱
?
ピー君
ピィ、ピィピィ
鬱
ピー君もしかして…
鬱
遊んでくれるの?
ピー君
ピィ!
鬱
わあ、ありがとう!
シュナ
……………。
シュナ
鬱さん
鬱
なに?
シュナ
貴方についている魔獣、どのようなものなのですか?
鬱
あー
鬱
えっとね
鬱
解析鑑定で調べてみたんだけどね、
鬱
この世界の魔獣じゃないみたい。
シュナ
!?
鬱
それで名前は、
鬱
「ツァンカ」
鬱
って言うらしいの。
シュナ
ツァンカ…。
鬱
うん。
シュナ
ではもう一つ。
シュナ
どのような能力を持った魔獣なのですか?
鬱
それも調べていたら、
鬱
人や魔物などを食べて、その人を完全にコピー出来る。
鬱
って能力。
シュナ
食べる…?
鬱
でも僕が言わないと食べないから、安心していいよ。
鬱
何度か食べちゃいそうになったけどね…。
シュナ
………………。
鬱
じゃあピー君遊ぼう!
ピー君
ピィ!
イロハ
…………………。
イロハ
はっ!
イロハ
キョロキョロ
イロハ
ゴブタさん!起きてください!
ゴブタ
……ええ?
イロハ
ここでずっと寝ちゃってましたよ!
ゴブタ
ええ!?
イロハ
もうあの人達がリムル様のところに行ってもおかしくない…
イロハ
あの人達は……心配です…。
ゴブタ
……………
ゴブタ
あのー
イロハ
え?
ゴブタ
あの人達なんすけど、
ゴブタ
見た感じ、そんなに悪いやつっぽくなかったんすけど…。
ゴブタ
なんでイロハちゃん、そんなに警戒してんすか?
イロハ
ああ、そうでした!
イロハ
私、スキル「慧眼」を持っているんです。
ゴブタ
けいがん?
イロハ
ある事の本質や裏面などを見抜くことができるスキルです。
ゴブタ
おお!
イロハ
それで、あの人達を見てみると……ドス黒い何かが潜んでいるように見えました…。
ゴブタ
……え!?
イロハ
今は隠れているようですが、そこから出る準備をしているように思えたのです…。
ゴブタ
か、考え過ぎじゃないっすかね…。
イロハ
私のスキルは絶対です…!
ゴブタ
………やばいっすね。
イロハ
もしその何かが目覚めてしまったらと思うと…!
イロハ
リムル様…!
ゴブタ
……………あ。
イロハ
?
ゴブタ
こんな話してるとこ悪いんすけど…。
ゴブタ
シュナ様どこに行ったんすかね…。
イロハ
ああ、それなら
イロハ
私の「千里眼」で見る事もできますけど…。
ゴブタ
あ、じゃあお願いするっす!
イロハ
はい。
・ ・ ・
イロハ
………………!
ゴブタ
何か分かったんすか?
イロハ
まずいですよ…!
ゴブタ
え!?
イロハ
こんなときに…!
イロハ
幹部の一人が…!
ゴブタ
ええー!?
イロハ
戻らないと!
タッタッタ
ゴブタ
次から次へと驚く事が出て来て疲れるっす…。
リムル
ぐぅ…!
リムル
(オーラが……!)
リムル
(これ…覚醒魔王超えてんじゃね?)
王
これでもう恐れる事は何も無い…!
スパルタクス
リムル様も打ち倒せるでしょう!
リムル
流石にこれはキツイな…。
リムル
(ラファエルさん)
《はい》
リムル
(コイツの魔素の量でも、食べれたりします?)
《不可能です。》
リムル
(マジカヨ!)
リムル
これ終わったんじゃね…?
王
リムルよ…。
リムル
何だ。
王
主が降伏するのならば、我が奴隷としてやろう。
王
敵対するのならば…
王
分かっておるな?
リムル
奴隷?
リムル
なるわけ無いだろ。
王
フッ…!
王
そうか!
王
ならば余自らが相手をしてやろう!
リムル
(予想はしてたけど…。)
リムル
(無理ゲーだろぉぉぉ!)