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東京の街で、元東京卍會のメンバーが1人、また1人と不可解な死を遂げていた。
第一の犠牲者は八戒
次に三ツ谷
そしてパーちん
どの現場にも、争った痕跡はない。
ただ、共通していることが1つだけあった。
皆、微笑みを浮かべたまま死んでいった。
まるで___
救われたかのように。
そして、俺が見出した1つの可能性。それは__
…"未来の俺"が、みんなを苦しみから「救う」ためにやったことではないか
花垣武道
花垣武道
そうしてある日、俺は未来の俺に出会った。
そこには冷たい瞳をした自分が立っていて、そしてこう言ったんだ。
「仲間は苦しんでいた。」
「だから楽にしてやったんだ。」
「…あいつが笑っていられるなら、それでいいと思ったから。」
未来のタケミチは、静かに笑った。
そして、自分の胸にナイフを刺した。
その言葉の意味を、俺は理解することができなかった。
あれは、心が壊れた"どこかの俺"だ。
「苦しみから、仲間を救いたかった」
その気持ちは、俺にも痛いほど分かる。
それでも、間違っていた。
守るために命を奪うだなんて、そんなのを正義だと、俺は言えない。
その日、俺はすべての連鎖を断ち切った。
もう、誰も死なない。
そう信じたい。
…ただ、心の何処かで引っかかっていた。
あの夜、屋上で向き合った未来の俺。
あいつの言葉、あいつの目___
…でも、もう確かめる術はない。
連鎖は断ち切った。
それでいいんだ。
春は嫌いだ。
桜が咲くたび、思い出してしまうから。
あいつの声も、あいつの手も、
あいつの決意も。
これは、俺が選んだ「最後の罪」
お前は汚れた真実を知らず、自分が悪だったと信じて、歩き続けてくれ。
その声は、春の風に乗って、桜の彼方へと溶けていった。
『 彼 方 に 消 え た 春 の 声 。 』
End
後書き
なんかホラーではないし、まぁ、ミステリー…?って感じになってしまった。
なんか正直自分でもストーリー分かんないし、
未来のタケミチどうやって過去に来たん?って感じです(笑)
まぁ、タイムリープ中に時空が歪んで、別の世界から迷い込んだみたいな(?)
ごめんなさい、自分でもよく分かりませんわ
これは賞取れなくても納得です
読んでくれたら嬉しいですって感じ(笑)
#杏月のコンテスト
参加させてくれてありがとう🫶💕