偽りだらけの私

お葬式が終わり

あれから数日が経ち

紫苑の墓ができた

今日は初めて

紫苑の墓に来た

湊音はひたすらただ

紫苑に謝り続けるだけ

自分が悪いと思いこんで

今までのこと全て後悔ばかりだった

今すぐにでもあの世に逝ってやろうと思うくらい

とても

自分を追い詰めていた

あの時

あの言葉は

きっと

紫苑が死んで

自分を追い込ませないために

私を死なせないために

最後に

勇気を振り絞って

話た言葉なのだろう

あの時

紫苑が死ぬ直前

言ってくれた

“大好き”

少し混乱してて

言えなかったけどね

私も

大好き

これからも私は術師として

頑張る

頑張るから

紫苑は

天国で

私を見守っててね

私が笑顔の姿

楽しそうにしている私

純粋に

私には笑っていてほしいって思ってくれているんだ

遥香は人見知りなため

とても緊張してる

もう一つは

呪詛師だったことを

まだ気にしているため

真希達に絡んでいいのか分からない

緊張のあまり噛んでしまった