テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
Irxs様 より 二次創作
わんく5タップ
大神りうら 高校2年生
俺には高校1年生の時に付き合い始めた恋人がいる
今話をしていたように俺にはほとけという恋人がいる
ほとけとは小学校からの長い付き合いで
俺がほとけに4年程片想いをした上で去年の11月に付き合った
そんな一見幸せそうな俺には誰にも言えない悩みがある
それが今の状況
"俺と友達が話す"
というよりも
"俺がほとけの現状を報告する"
という方がきっと正しい
でも正直、こんな話は本当にしたくない
ほとけの現状を知っているには知っているが
どこからどこまでを教えていいのか分からない
恋人として最低な事を言ってしまうが
毎晩毎晩送られてくる愚痴や病み話は面倒くさい
初めのうちは「愚痴ってもいい?」とか
「相談してもいい?」って聞いてきてくれていたけど
最近は俺が聞いてくれると分かっているからか
「死にたい」とか
「学校しんどい」とか
そういうのを沢山送ってくるようになった
俺は相談されるのがあまり得意ではないタイプで
それに合わせるように相談するのも得意ではない
この前話を聞いてあげた時
「りうちゃんには分からない」
「その言葉は信じられない」
ってら散々に言われて
俺の心もかなり抉られた
でも
みんなは俺の心配はしてくれない
でもそれは当たり前
だって…
俺の方が元気そうだから
1日の疲労が溜まって重くなった体を布団に沈める
そのまま意識も落とそうと目を閉じた瞬間
ぴこん
と携帯から通知音がなった
さっきの会話がずきずきと俺の胸を突き刺す
学校に行けない辛さ…か
そんなの知るわけが無い
当たり前でしょ
りうらはほとけとちがってちゃんと学校行ってるし
恋人いる辛さ
あっちから告白してきたくせに
今更なんの後悔だよ
あ〜…うざい
気がついたら
そんな事を呟いている自分がいた
違う
そんな事思ってない
死んじゃえばいいなんてそんな事
きっと何かの間違いだ
りうらはそんな事…
……
思って…いたのかもしれない
もしかしたら
相談される事が億劫で辛くなってる自分がいたのかもしれない
嗚呼…りうらって最低なんだ
こんな恋人持ってたら確かに辛くなるかもね
ごめんね
きっと明日もほとけが生きてると信じて
無理やり意識を真っ暗にシャットダウンした
重い体を動かして教室に入ると何時もとは少し違う風景だった
彼らが教室に来るのなんて本当に珍しい
来てくれないから俺から行く事もあるくらいだ
…またこの話だ
昨日の夜の事を
あの感じだときっと俺以外には言ってない
怒りと不安で言葉が詰まった時
丁度ぴったりチャイムが鳴った
今の会話で分かった
みんなほとけの心配しかしない
俺の事なんか眼中にない
みんな…
俺の心配なんてしない
俺の事なんて必要ない
俺の事なんて心配しない
俺の事なんて気にしない
俺の事なんて眼中に無い
俺の事なんて…
俺なんて…
存在価値がない
嗚呼…俺もう無理かもしれない
俺は…ほとけの為に生まれたんじゃない
ほとけの現状報告係じゃない
なのに…そうとしか見られない
もういいや
生きてても何にもならない
皆に見て貰えない人生なんて
いらない
意識がしっかりした頃にはもう屋上のフェンスの外側に居た
結局最後まで見て貰えなかった
先に投げ捨てようとしていた携帯の画面を光らせ
ほとけが学校に来なくなって以来
動いていないグループチャットを開く
気だるさが表に出た決して早いとは言えないフリック入力
メッセージを確認した後送信ボタンを押した
あ〜…みんな焦ってる
こういう時だけ焦るんだよね
可愛いなぁ
みんなには見られたくないから
ビルの屋上のフェンスの外側
小柄な人が1人ぎりぎり入れる程の微かな溝がある
きっと雨水菅だろう
そこに入れていた片足をゆっくり空中に投げ出す
フェンスを掴んでいる右手を離したら確実に落ちるだろう
これが最後
愛してるよ
フェンス離した右手がふわりと暖かくなる
そう感じた刹那
固い地面に体が引き上げられた
またフェンスに足をかける
もういいんだ
耳に響く肉の弾ける音と
激痛を感じて俺は全てを終わりにした
意味不明な作品ですみません