太宰
ねぇ中也、心中しない?
ある晴れた日の早朝
此の日は何だか落ち着かなくて、散歩がてら公園へ向かうと
見慣れた包帯男が其処に居て、そんな言葉を掛けられた
中也
(寝言は寝て云え放浪者)
そう、あしらってやる算段だったのに
中也
嗚呼、佳いぜ
口から真逆の言葉がするりと出てくる
太宰
…………へ…?
中也
するんだろ、心中
太宰
ほ、本当に?本当に私と心中してくれるの…?
中也
ンな下らねぇ嘘吐くかっての
太宰が勢い良く俺に抱きつく
中也
ぅおッ!
太宰
ちゅーやどうしよう、私今すっごく嬉しい…!
中也
おーおー、佳かったじゃねぇか
太宰
中也
中也
ん?
太宰
ずっと前から、君のことが好き
……もう、自分の気持ちに言い訳なんて出来ない
中也
…俺も、太宰のことが好きだ
太宰
私と心中を前提に結婚して下さい!
中也
ははッ!太宰らしい口説き文句だなァ?
太宰
もう!私は真剣なのだよ?
中也
へぇへぇ、判ってるよ
中也
……幸せにしろよ?
太宰
当たり前でしょ!
───此れは太宰と中也、二人が心中するまでの数日間を描いた物語