レイン
王子は...ズハはいるか!!
ズハ(ケイ)
ここだ
ネス
...!
ネス
(レイン...この人は王子では無い...)
ズハ(ケイ)
ここをどこだと思ってる。お前のようなものが土足で踏み込む場所じゃねぇ
ズハ(ケイ)
この、無礼者!!
ネス
(この人は...)
レイン
捕らえろ!!
レイン
どういうことだネス
レイン
あいつは紛れもない、この国の王子だろ!?
ネス
私は直ぐにわかった
ネス
彼は王子の双子の弟であり召使、ケイだ...
ネス
目つきか違う
レイン
ケイ...なの...?
ネス
王子は彼の記憶を無くしている
ネス
でもケイは王子のことを忘れなかった。
ネス
せめて最後の願いだろうな
ネス
大切な兄を生かして、自分が死ぬ
レイン
...!!
レイン
すぐに牢から出してあげなきゃ...!!
ネス
やめておけ...
レイン
でも!!
ネス
これが彼の願いだ。
ネス
大切な兄を守るための
レイン
.....
ネス
私が代わりにケイの所へ行くよ
レイン
お願い...
牢獄
ズハ(ケイ)
バレてたのか...
ネス
当たり前ですよ
ズハ(ケイ)
確かに僕は...ズハを守りたいんだ
ズハ(ケイ)
ズハを守ってこそ、召使だから
ネス
ケイらしいですね...
ズハ(ケイ)
それより...ズハは...?
ネス
きっと安全な場所におられます
ズハ(ケイ)
てかなんで気づいたの?
ネス
目つきですよ
ネス
昨日の王子とは全く違う目でしたもの
ズハ(ケイ)
( -ω- `)フッ...
ズハ(ケイ)
よくわかったね...
ネス
でも私は明日、あなたを斬らなければならない...
ズハ(ケイ)
それでいいんだ...
ズハ(ケイ)
ありがとうな
ケイはネスに笑顔を向けた
国民
来たぞ!悪ノ王子だ...
国民
俺の妹を返せ!!
国民
私の夫を返せ!!!!
ここにいる人たちは... ズハによって大切な人を殺されたんだ...
断頭台の上の王子に向けて 国民は怒りをぶつけている
ネス
王子、こっちへ来い
僕はネスに手を引かれ、断頭台へ向かう
ズハ(ケイ)
(ズハがここに立たなくて良かった...)
僕は目を見開いた... 怒り狂う民衆の中に、 ズハが... 僕の服を着た兄さんがいた
ズハ(ケイ)
(兄さん...)
僕は、昔兄さんに言った言葉を... 心の中で唱える
たとえ世界の全てが (ついにその時はやってきて) 君の的になろうとも (終わりを告げる鐘がなる) 僕が君を守るから (民衆などには目もくれず) 君はどこかで笑っていて (君は私の口癖を言う)
レイン
王子、最期に言い残すことは?
レインは声を震わせて告げた
教会の鐘が、終わりを告げる
最期は彼.. 王子らしい言葉を遺そう...
ズハ(ケイ)
おや...ティータイムの時間だ...
11月9日 15時00分 紅ノ王国は墜ち、ズハ王子は処刑された
次の日は、彼の21歳の誕生日だった
ケイ(ズハ)
あぁ.......
国民
うおおおおぉ!!!!!!!!!!!!
国民
悪ノ王子が死んだぞ!!!!!
雲ひとつ無い青空の下 1人の少年はこの世を去った
断頭台の上で...処刑人は涙を流し 怒号を浴びせる民衆の中に... 1人の少年は涙を流しながら亡くなった彼を眺めていた






