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ねむむ
ねむむ
ねむむ
司
普
司
そう言って司が俺の首に手をかけたとき、
もう嫌な予感はしてた。
普
司
司
軽い声で笑いながら、 司の指が俺の喉を包み込む。
冷たい指先。
でも、徐々に熱が帯びていく――
ゆっくり、確実に。
普
泣き声が喉を突いて出た。
怖くて。
でもそれ以上に、 またこれが始まったことが――
わかってたことが悔しくて。
司
司
普
普
視界がグラついて、 頭がぼうっとしてくる。
必死で腕を掴んで、振り払おうとする。
けど、無理だった。
司
司
司
狂ったみたいに、 うれしそうに微笑んでる。
普
普
その名前を最後に、 指先に力が入らなくなった。
ベッドの上に、あまねがぐったりしてる。
司
司は首を傾げた。
さっきまで泣いて、 喘いで、暴れて、泣いて――
でも、もう動かない。
司
不思議そうに首をかしげて、
あまねの唇に指を当ててみる。
返事は、もちろんない。
司
ちょっと困った顔をして、
でもその顔は すぐ飽きた子どもみたいに元に戻った。
司
ぽつりと、独り言みたいに呟いて、 司はあまねの隣に寝転がる。
司
司
司
もちろん返事はない。
でも、司はそれを気にしない。
死んでても、壊れてても、
見た目が変わらなければ問題ない。
司
そのくせ、あまねの手を握って、 自分の胸に置いた。
司
司
あくびをしながら、 死体の兄を抱きしめる。
司
どこにも確証はないのに、 平然と言い切るその声だけが、 この部屋で生きていた。
ねむむ
ねむむ
ねむむ
ねむむ
ねむむ
ねむむ
ねむむ
ねむむ