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夕姫
夕姫
夕姫
夕姫
夕姫
夕姫
夕姫
あてんしょん lpso 地の文多め so視点
夕姫
“俺が好きなのは……らぴすだよ”
あの日…
夜の静寂を切り裂くように、
震える声でそう告げたときの事を今でもよく覚えている
事務所の屋上に吹き抜ける風は冷たく、
月明かりに照らされたらぴすの瞳は、
これ以上ないほど大きく見開かれていた
数秒の、永遠にも感じられる沈黙
俺は心底、世界が終わるのを覚悟していた
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らぴすの口から紡がれた短くも確かな同意の言葉
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その瞬間、胸の奥で何かが弾けた
らぴすは俺の頬を優しく撫で、
吐き出すように、言葉を零して言った
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月明かりの下、
らぴすの顔は泣き出しそうなほど歪んでいた
ずっと俺だけが、この醜い執着に振り回されていると思っていたのに…
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so
so
堪えきれずに溢れたのは、恨み言に近い安堵だった
“離さないで”という俺のわがままに
らぴすは力強く“当たり前やん”と返してくれた
いつもと同じようでどこか違うそのやり取りが
ひどく愛おしくて、また涙が溢れていった
こうして、俺たちの不器用ながらも真っ直ぐな片想いは
素敵な形でその幕を閉じたのだ
そう、それが今から数ヶ月前の出来事
現在の俺たちはというと……
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自宅のソファにて
作業を進めたい俺の膝に、
当然のような顔をして頭を乗せてくるこの男…
付き合い始めてからというもの、
らぴすの“独占欲”と“甘えん坊”のメーターは、振り切れたまま戻る気配がない
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らぴすは膝の上でゴロンと寝返りを打ち、下から覗き込むように俺を見つめてくる
潤んだ瞳、少しだけ尖らせた唇
その姿は、まるで主人の帰りを待ちわびていた大型犬そのもので
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観念して空いた手で柔らかい髪に指を通すと、らぴは満足そうに目を細めた
俺の腰に回された腕が、ぐいぐいと体温を求めて引き寄せてくる
この、どこまでも真っ直ぐで甘い体温
これに弱いのを、こいつは絶対分かってる
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何気なく告げた瞬間、髪を撫でていた俺の手に、らぴの大きな手が重なった
ぴたり、と動きが止まる
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一瞬で声のトーンが落ちた
らぴすは膝からむくりと起き上がると、
俺の背後に手を回し、
逃がさないように肩に顎を乗せてきた
耳元で、低い不満げな声が響く
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“しゅん”という効果音と共にらぴすの頭から犬耳が垂れ下がっているように見えた……気がした
いつものカッコイイ彼とは似ても似つかないその姿が何だか可笑しくて
肩に乗っているらぴすの頭を“ぽんぽん”と軽く叩いた
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俺の言い草が気に食わなかったのからぴすの手が、俺の腰をぐいっと引き寄せた
力が強くて、少しだけ苦しい
でも、その必死さが愛おしくて、俺はらぴすの柔らかい髪を指先で梳いた
すると、俺の手にすり寄る綺麗な水色
さっきまで拗ねてたはずなのに撫でた途端これだ
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体格は俺より少し良いくらいなのに、
こうして甘えてくるときは、尻尾をブンブン振って飼い主に縋り付いてるようにしか見えない
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らぴすの顔がゆっくりと近づいてくる
鼻先が触れそうな距離
彼の熱い吐息が肌にかかって、心拍が上がるのがわかる
らぴは俺の耳元に顔を寄せ、熱を持った声で囁いた
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一瞬で、頭に血が上るのが分かった
心臓がうるさいくらいに跳ねる
さっきまで“大型犬みたい”なんて思っていた俺がバカだった
俺を捕まえている腕の力、熱い吐息、そして何より、
俺を独占しようとするその瞳――
そのまま、首筋に熱い唇が押し当てられた
首筋から顎、そして唇へとゆっくりと場所を移していく
不意打ちの、深く、執着に満ちたキス
so
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抵抗しようにも、手首を片手で軽々と押さえ込まれてしまう
さっきまで撫でていた相手に、今は完全に支配されている
その事実が、余計に頭の中を真っ白にさせた
いつもは優しく触れるだけのキスが、今日は奪うような、激しいものに変わっていた
独占欲をそのまま形にしたような、苦しいほどの熱量
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ガブッ
らぴすは俺の首筋に顔を埋め、わざと跡をつけるように強く噛みついた
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ようやく唇が離れた時、俺の視界はチカチカと点滅していた
熱に浮かされたようにらぴすを見上げると、
彼は見たこともないくらい色気のある笑みを浮かべて、俺の耳元で囁いた
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so
心臓の音がうるさくて、答えられない
らぴすの指が、俺の首筋を優しく、でも逃さないように這う
その指先からも、言葉からも、重すぎるくらいの愛が伝わってくる
so
俺の方が全然余裕なんてなかったんだ
全く…嫌なことに気が付かされてしまった
俺は震える手でらぴのシャツの胸元をぎゅっと掴み、顔を真っ赤にして俯いた
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そう言って、今度は優しく、慈しむように俺の額に自分の額を預けてくる
その瞳には、牙を剥いた瞬間の鋭さと、愛おしさに蕩けるような甘さが混在しているようだった
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悪戯っぽく笑いながら、再び俺の首筋に顔を寄せるらぴす
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あの日……
俺が恋した“真っ直ぐな彼”は、
今や俺を翻弄する最高の恋人で、
そして誰よりも厄介な独占欲の塊だった
でも、そんな彼に愛されていることが、どうしようもなく誇らしくて、愛おしい
俺は、再び重なる熱い唇を、自分からも迎えにいった
夕姫
夕姫
夕姫
夕姫
夕姫
夕姫
夕姫
夕姫
夕姫
夕姫
夕姫
コメント
4件
ほっんと貴方って人は…… 天才ですか?最っ高すぎて滅💕
最高すぎました…✨この関係性大好きすぎます♡ ゆっくりお話待ってますね✨
ァァァ通知に夕姫さんが見えた瞬間叫びましたぁぁぁぁ!! まじでお話良すぎるのでまた更新待ってます!!