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かいゆり

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かいゆり

1 - 出会いは最悪だった。

♥

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2025年06月27日

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俺、稲葉海斗と君、松永優凛との出会いは最悪だった。

高校一年の始業式。

海斗

(うっわ~。こんなに人いるの?
顔覚えらんないかも)

優凛

おい、お前、どけよ

海斗

(えっ......。誰?)

後ろから声をかけられた俺は、ビックリしながら振り返った。 すると。

海斗

(え。今の、コイツが
言ったのか?)

正直カナリの衝撃だった。 だって、この子。

なかなか、可愛かったから。

その日の夜、ベッドに入った俺の頭に なぜかあの子のことが浮かんだ。

海斗

身長155cmくらい。
黒髪のボブ。
大きな目。

海斗

(でも、なんでアイツのことがあたまに浮かぶんだろう?)

海斗

(ま、いいや。ねよ)

そう思って、ベッドにもぐった。

次の日。

海斗

(あ~。緊張する。
やばいわ)

きゃきゃきゃっ

海斗

(ん?)

見てみると、何人かの女子が騒いでいる。

海斗

(なんか、楽しそうにしてんな~)

その時俺は、自分の耳を疑った。

優凛

え~~♡わたしも欲しい~欲しい~

海斗

(え。あれ、アイツの声か?)

海斗

(俺にはあんな言葉遣いなのに)

海斗

しかももう友達できたのかよ。
意外と社交的なんだな

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