偽りの笑顔を続けて数ヶ月
何故か心がぎゅっと絞られたように苦しくなった
その苦しさを無くすために
刃物を手首に当てる
そして思いっきり引く
この時が1番楽だ
赤
気持ちよくて何回も繰り返す
時には手首以外にする
腕、足
今となっては手首、腕、足
全てに赤い線が入っている
いつもより苦しい時は
薬を一気にのむ
飲んだあとの快感は忘れられない
そしてそのまま眠りにつく
そのまま俺が消えればいいのに
青side
最近、兄ちゃんが部屋にこもることが多くなった
本人は気づいてないと思うが
時々手首に巻いてある白い布が
じんわりと赤くなっている
千玖くんに相談し
兄ちゃんの部屋に凸ることにした
兄ちゃんにはお泊まり会を提案した
兄ちゃんはすぐに許可してくれた
当日、兄ちゃんはいつものように部屋にこもった
千玖くんと目が合い、すぐに部屋に向かった
ドアを開けると刃物を手首に当てる兄ちゃんがいた
青
赤
兄ちゃんは驚いた顔をしてこちらを向いた
千玖
千玖くんが強めな口調で話す
赤
兄ちゃんは幼い子のように拒否する
その後、2人は軽く言い合いになっていた
僕がもっと早く知らせていれば
こんなにも兄ちゃんは依存しなかったかもしれない
僕のせいだ
でも
今の兄ちゃんを救えるのは僕だ
僕が助けないと
青
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