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桃
君の声で目が覚める。
赤
普段は寝起き悪いのに桃くんだと呼ばれただけで目が覚めちゃう。 桃くんはすごいな。
桃
赤
桃
凄く長い間寝てしまっていた。
赤
桃
赤
桃
桃
赤
桃
赤
もう少しで家に帰らないとだから、この大切な時間を俺は2人で過ごしたい。
桃
赤
桃
口を尖らせながら少し不貞腐れたような顔でそう言う君。
赤
桃
何かを企んでいるような顔をして聞いてくる桃くん。 そんな君は自信満々な顔をしてキッチンへ歩いていった。
桃
にこにこ笑顔で持ってきたものはオムライス。
な~んだこんなもの食べれるに決まってる。 桃くんに余裕だけど?と視線を送る。 そんな桃くんは今も企み顔。
赤
俺はギクッとした。 それを顔には出さず、余裕ですよアピールを続ける。 桃くんは少し驚いた顔をする。
1口、2口とスプーンを口へ運び続ける。
桃
赤
赤
桃
そうぼそっと呟いた君。 俺がグリーンピース嫌いなのを知ってわざとオムライスにしたのだろう。 誰から仕入れた情報なんだ?! そんなことを考えながら必死に口へ運ぶ。 オムライス自体は美味しいのに、この緑色のちっちゃいののせいで全く美味しく感じない。
赤
桃
桃
赤
桃
わざわざ耳元で囁く必要ないでしょ そんなことを考えながら言葉を探す。
赤
桃
赤
赤
桃
少し嬉しそうな笑みを浮かべながら食器を片付ける。 そんな桃くんはすごく可愛い。
赤になにが食べたいか聞いてみた。 すると案の定「何でもいいよ」と返ってきた。 赤が食べたいと思ったものを遠慮なく言ってほしい。 なのに赤はそれを分かってくれない。 そんな赤に俺はこう返す。
桃
赤
少し怒り気味に伝えてきた。 ムスッとした顔が可愛らしい。 そんな赤に意地悪したくなった。
桃
そう返した俺は早い足取りでキッチンへ向かった。
いつの日か橙から聞いた言葉 「赤はグリーンピースが苦手なんよ」 あっそ。そう軽い言葉で返した。 そんな事を思い出しながら、オムライスを作る。
橙曰く赤とは遠い親戚みたいなものらしい。 詳しくは聞いてないが少し血が繋がってたりもするみたい。
赤はどんな反応をするだろう。 正直にグリーンピースは食べれないって言うのか、我慢してでも食べきるのか。 俺は前者にかけている。
そんなことを考えていたらあっという間に完成した。 俺はワクワクしながら赤の前まで運んだ。
桃
そう言い赤の前へオムライスを出す。 赤は目をまんまるにしたあと、俺に余裕ですよアピールをしてきた。
赤はご飯を掬ったあと少し反応があったようにも見えたが、気にせず食べ始めた。 1口、2口とどんどん口へ放り込まれる。橙からの情報は嘘だったのか?
桃
念の為確認してみる。
赤
赤
少し咳き込んだあと、余裕気な顔で返事をする。
桃
そんなことを思っているとあっという間に赤は食べ終わってしまった。
赤
桃
赤
桃
一か八かで聞いてみた。 すると赤は
赤
と答える。
桃
赤
赤
桃
凄く嬉しかった。 嫌いなのに俺が作ったから食べたって考えるとめちゃくちゃ愛おしい。 そんな事を考えながら食器を片付けた。