優馬
ふあぁ〜…つかれた
午後11時。ようやく残業が終わった。
暁人
おつかれ〜
優馬
あ…お前もまだ居たんだ。
暁人
うん…ぜんっぜん終わらなくてさ…
優馬
あの上司やばいよな。この量週明けまでって…
暁人
まぁ、またがんばろ〜
んーっ!!
んーっ!!
同僚であり幼馴染の暁人は、俺と課も同じだ。
故に互いに助け合ったりできて、俺はかなり助かっている。
暁人
うわ、もうこんな時間じゃん。
暁人
どうする?飲みにでも行くか?
優馬
おー!いいね〜いくか
俺は恋人の健司に飲みに行くことを連絡した。
会社のすぐ近くに常連の飲み屋があって、そこのマスターはノリがよくて、いつもお世話になっている。
カランコロン
暁人
んちゃ〜
優馬
よー!
マスター
2人とも残業?
暁人
そうなんですよ。またあのクソ上司が〜〜〜
マスター
おつかれ!ちょ、愚痴早いって!!
マスター
とりあえず、生1杯行っとく?
優馬
お願いします!!
30分後
優馬
んぉ…もう…のめにゃい…
暁人
優馬、お前短時間で酔いすぎだろ…
マスター
相変わらずいい飲みっぷり♡
暁人
マスターもやりすぎですよ…
優馬
んん〜…うおっ!?
歩こうとするだけで視界がぼやけ、転倒しそうになる。
暁人
おまっ…!今日家泊まってけ
優馬
なんれぇ??
暁人
無理して帰るよりいいだろ…
優馬
ううん!!ぜったいかえる!
優馬
彼氏がまってるから…♡
暁人
いやさすがに無理だろ、その酔いっぷりだと…結構遠いだろ
優馬
あいのパワーでいっちょくしーん!!ごー!!
マスター
…優馬くんごめん。
暁人
謝るの遅くないすか??
この時のことはよく覚えていないが
フラフラになりながら、彼氏のことだけ考えて帰宅を目指していた。
多分待ってくれてるから、朝まで抱いてもらおうと、期待で胸を膨らませていた。
…が、健司抱いてもらうのは
俺ではなかったようだ。
ガチャ
優馬
たらいまぁ〜♡︎
健司
あぁー…
優馬
………………え
健司は紛れもなく
ソファで女の上に跨っていた。
優馬
ねぇ
健司
あーごめんごめん。
優馬
浮気性なのは分かるけどさ
優馬
そろそろいい加減にしてくれない?
健司
もうしないから
優馬
俺それ何回も聞いた
健司
ごめんてw
優馬
もういいよ!!
優馬
俺だって浮気してやるもん!!
健司
できるもんならしてみろよ
健司
どうせすぐ俺のとこ戻ってくると思うけど
流石に頭にきた。
でも、いままで沢山の彼氏の浮気現場を見てきたくせに
別れを切り出さない俺も俺だけど…
でも絶対浮気してやる…
完璧に妬かせてやるからな、健司