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ここに来たら思い出す

初めて出会った日の事を

貴方の第一印象は最悪だった

だって初対面なのに凄く態度が冷たかったから

あの時のこと私は今も忘れてませんからね

でも貴方に出会って私は変われたの

この教室で貴方とまた出会ったのは驚きました

同じ学校で同じクラス

しかも席は隣

今思えば運命だったのかもね

1日が過ぎて

1ヶ月が過ぎて

私は貴方の優しさを知ったの

放課後ここでスイーツ食べながら沢山喋ったね

私、甘党だから毎回沢山ケーキ頼んでて貴方は呆れてたね

貴方は甘いの苦手なのにいつもいつも付き合ってくれて

嫌な顔1つもしなかった

私はそんな貴方にだんだん惹かれていった

ある日の放課後

突然こんな広いとこに呼び出したよね

何かと思って来てみると

貴方はグラウンドに石を並べて何か文字を書いていましたね

でも貴方は何をするにも飽きっぽいからすぐ投げ出して

休憩していましたね

書きかけた石には

好き

の二文字

あの時焦っていた君の顔は今でも忘れられません

私が返事をした時貴方がとても喜んでいたのをよく覚えています。

いつも朝はここで並んで登校しましたね

貴方は少し照れくさそうに手を繋いでくれました

私が手を話して貴方に腕組みすると

貴方の顔は真っ赤に染まっていましたね

いつの間にかこの行動は私の毎朝の日課になりました。

私の誕生日の日

2人きりの誕生日パーティーを開いてくれましたね

そしてプレゼンとにはハートのネックレスと

甘いキスをくれましたね

けどこの時の私達は知りもしなかった

このキスが最初で最後のキスだということを

この日の帰り

私は貴方から貰ったネックレスを置きっぱなしにしてました

貴方はそれに気づいて私の元まで走って行きました

そして私を見つけて

『忘れ物だよ』

と、手を振りながら私に言いましたね

横断歩道の向こうで私は貴方を待ってました

でもその時

貴方のもとにトラックが突っ込んで行きました

即死

でした。

私は悔やみました

あの時ネックレスを忘れなければ

…と

貴方の亡骸を見た時

あのネックレスを大事そうに握り締めていました

ネックレスは1つも傷つかず

ハートの部分は光り輝いていました

この事故の知らせを聞いた貴方の家族や友人はこう言ってくれました

『あなたのせいじゃない。』

って…

違うんです…全部私のせいなんです。

だから私を殺して下さい

だけどふと見たTVでこう言っている人がいました。

大事な人を失った時1番思ってはいけないことは自分が死にたいと思うことだ

って

貴方の大事な人は貴方のことを同じように大切に思っている

だからその人は貴方の死など望んでいない

幸せになってほしいと願っている

って

だから貴方に誓うね

貴方の分まで幸せになります。

だから

この青空から見守っていてください

そうして私は彼のお墓にあのネックレスを置きました

後ろは振り返らない

前だけを見て進む

という決意を込めて

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