神代 哲
はあ…はあ
目が覚めると俺は病室に居た
母
てっちゃん…!
母は涙目になりながら僕の手を優しく握った
神代 優
兄ちゃん!やっと目が覚めたんや
神代 優
部活やってる最中に体育館で倒れたんやよ
コンコンコン
医師
良かった…哲くん無事だったんだね
医師
少しお母さんお話が、
医師の顔が曇った
母
わかりました、
医師と母は病室を出た
神代 優
兄ちゃんさ、最近元気なかったやろ?
神代 哲
え?
神代 優
家族にはわかるでそんなこと
神代 優
母さんと話しとったんよ。兄ちゃん最近元気ないねって
顧問
えーじゃあ、スタメンを発表する
俺は小さい頃からスポーツには自信があった。
顧問
石塚
顧問
相原
次々と先輩達が呼ばれていく
俺は1年のため3年生最後の総体に出れるわけが無いと諦めていた
顧問
では最後に
顧問
神代
神代 哲
えっ
顧問
1年でわからないことだらけだと思うが、このメンツで行くから
顧問
神代には色々と教えてやれよ
俺は何が起こったか頭が真っ白だった
先輩達
なんであいつが選ばれるんだよ
先輩たちの影から聞こえてくる声が俺の耳に入ってきた
次の日から俺はいじめを受けるようになった
先輩達
おいお前俺たちの分の水筒にアクエリ入れとけよ
神代 哲
え、でもこれは係が
先輩達
うるせえよ
先輩達
関係ねえだろ
日に日に経つにつれていじめはエスカレートしていった
神代 哲
痛って、
先輩達
あ、ごめんごめん笑笑
先輩達
間違えちゃった〜〜
先輩達は俺にバスケットボールを投げてきたり、足をひっかけてきたりする
それを見ていた後輩たちは何も言わない
神代 哲
(なんで俺だけ、)