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主
今日は特別な撮影だった。 ブルーロックのアイドル全員が集まる、雑誌の大型特集。
スタジオのドアを開けた瞬間―― 眩しいライト、話し声、スタッフの慌ただしい動き。 そして何より、知らない男の人たちの視線。
(……っ、やだ……!) 潔の手が震え、足がすくむ。 思わず凪の袖をぎゅっと掴んだ。
凪
凪は短く呟き、肩を軽く押した。
玲王
すぐに蜂楽も気づいて駆け寄った。
蜂楽
スタジオの空気が変わった。 ドアから入ってきたのは、赤髪を揺らす千切、背の高い國神、そして糸師兄弟――凛と冴。
千切
千切が目を細める。 その軽い調子に、潔は視線を落としてしまう。
國神が前に出て、低く落ち着いた声で言った。
國神
次に響いた声は冷たい。
凛
糸師凛が真っ直ぐに睨む。 その視線に、潔は震えてスケッチブックを開こうとするが、指が強張って動かない。
玲王
玲王
凛は無言で視線を逸らした。 そして最後に、糸師冴が一歩だけ近づく。
冴
その冷ややかな声音に、潔の心臓がぎゅっと縮む。 けれど、ただの冷たさではない――どこか底が見えない透明さがあった。
その時、凪がぼそっと言った。
凪
一瞬、空気が静まり返る。 潔は勇気を振り絞り、スケッチブックに震える字を書いた。
潔
國神が頷き、千切が小さく笑う。
千切
凛と冴は黙ったまま、ただ彼を見つめていた。
主
主