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コメント
2件
コメント失礼致します。 今まで見たメリバ、?なのかな、の小説の中でいっちばんどストライクな小説でした…! なんかもう、語彙力が元々ないのにもっとなくなるような神作品を書いて頂きほんとうにありがとうございました… 元々涙腺弱い方なのですが、kgmさんの最後の誓いの言葉、?みたいなとこでもう一気に感動の涙が出て来てやばかったです… 教会の中?で2人一緒に最期を迎えるのエモすぎませんか、?!しかも手を繋いで、 この世界線のkgtyはほんとうに救われて欲しいですね、 これからも陰ながら応援させていただきます… 頑張ってください!! 長文失礼致しました。
あれから何日経ったのか、もう分からない。 私たちはずっとホテルの部屋に閉じこもっていた。
剣持さんは、夜中にふと目を覚まして泣き出すことがあった。精神が不安定な夜には、気づけば自分の体を傷つけてしまう。
私もまた、夜ごと吐き気に襲われ、体調はずっと優れなかった。
そんなある日──昼下がり。 剣持さんは、突然こんなことを言った。
knmc
潤んだ瞳で、真剣に私を見つめてくる。
knmc
kgm
思いがけない言葉に、私は目を見開いた。
knmc
knmc
剣持さんが涙を流した。 あなたと出会ってから、その涙は何度目だろうか。
knmc
knmc
シャツの下から、白い腕に残る赤い線が見えた。 そしてようやく、彼の目の下に深い隈があることに気づいた。
kgm
言葉が出てこなかった。 これで終わらせてしまっていいのだろうか。 彼の人生まで、巻き込んでしまっていいのだろうか。
knmc
見透かされていたのだろうか。 彼は上目遣いで、そっと私を見た。
knmc
kgm
knmc
彼は笑った。 その笑顔を、私の人生であと何回見られるのだろうか。
kgm
言いくるめられた悔しさをごまかすように、私は軽くふざけた。
knmc
そのまま、私達は深く眠りに沈んだ。 明日でこの幸せが終わるだなんて、まだ信じられなかった。
kgm
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kgm
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kgm
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knmc
『アポロ / ポルノグラフィティ』
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knmc
しばらく、静かな沈黙が落ちた。
knmc
kgm
私が振り向いた、その瞬間。 彼は静かに唇を重ねた。
knmc
kgm
knmc
kgm
knmc
kgm
頂上に着いた観覧車の中で、私たちは再び深く唇を重ねた。
knmc
kgm
knmc
kgm
knmc
kgm
knmc
kgm
knmc
あの時、刀也に出会っていなければ、私たちはどうなっていたのだろう。 きっと耐えきれず、どこかで壊れてしまっていた。
でも違う。 私たちは出会った。
一緒に、いちばん醜くて、いちばん脆くて、 それでも、いちばん綺麗な世界を見た。
短い時間だった。 それでも確かに、あの時間は私の中で一番の幸せだった。
たとえ私が死んでも、 きっとこの記憶だけは、忘れない。
knmc
kgm
knmc
kgm
knmc
kgm
knmc
kgm
knmc
きっと、私たちは運命だったのだろう。
互いに辛い場所に立たされながら、それでもここまで耐えてきた。
誰もが納得する幕引きではないかもしれない。 それでも、心から思う。
あなたに出会えてよかった、と。
──ねぇ、貴方はどうですか……?
kgm
剣持の手は、もうほとんど力が残っていなかった。
それでも私は、その手を両手で包み込むように握りしめる。
潮の匂いと、遠くで砕ける波の音だけが静かに響いていた。
kgm
返事はない。 さっきまで確かにここにあった温もりが、ゆっくりと遠ざかっていく。
加賀美は少しだけ笑って、剣持の指を絡めた。
kgm
まるで誓いの言葉をなぞるみたいに、静かに続ける。
kgm
震える声で、それでも優しく。
kgm
そう言って、加賀美は剣持の手を強く、握った。
これは、私達の逃避行の話。