天国のような場所へ

ワンダーステージ

僕には居場所がある。

みんなと居る時は楽しい

でもずっといたいなんてこと 叶わない。

分かってる。知ってる。

でもこの瞬間だけ… ここにいたい

頭の痛みと体の重みが悪化している気がする。

みんなには迷惑をかけないようにしないと、。

司くんの声が響いてそれどころじゃない。

えむくんや司くんの声はとても 響きやすい

数分後

そこには無数のアザ。 しかも自分でやって出来ない所にも あった。

俺に心当たりはない。

学校では友達とも上手くやれているようだし、 類はショーでも安全を1番に考えている

家だ。家しかない。

ピンポーん！！

急いでカーディガンを戻す。

若干気がかりに思いながらも、 えむ達には言わない。

ゲストルーム

寧々は知らないみたいだ。

ということは、かなり前から……だな

さっき撮った写真がある。 見せよう。

ガチャ

そこには青ざめた顔のえむがいた

どうやらえむも同じ考えで

類のカーディガンをぬがしたらしい

ガチャ。

俺は…なんで気づけなかったんだ

類が……こんなにまでなるまで……

ずっと…ずっと隣に居たのに。

昔から咲希の怪我等を俺が 治療していたから、包帯などの使い方は慣れている。

カーディガンをそっと戻して

類を起こす

司くんの態度が少し素っ気ない感じがする

気の所為だろうか。

みんながいつもと違うのは気のせいだろうか

なるほど。

きっと……見たんだろう。

でも、君達はショーの仲間。

もし話して……この関係が崩れるなら

僕は話さない。

気づかなかった。自分が泣いてるなんて