キーンコーンカーンコーン

授業終わりのチャイムが鳴り響く。

先生の方に行ったり 部活に行ったり 友達の方へ行ったり、 皆それぞれ散らばった。

そして僕も＿＿。

あの日から僕達は一緒に居る事が 多くなった。

カラオケに行ったり ショッピングで買い物したり·····

＿帰り道＿

僕達は今中学三年生。 高校を選ぶ大事な時期だ。

そういうと韓国はピタリと 立ち止まった。

立ち止まった事にすぐ気づいた僕は 韓国の方へ振り返り

首を傾げ不思議そうに彼を見つめた。

いきなり 言われた言葉に 驚きが隠せずつい そう言ってしまった。

＿買い物中＿

ニャンポは俺の声が届いてないかのように 他の方を見ていた。

俺は何かあるのかと 一緒に見てみたら ニャンポの目線の先にはJK二人が 楽しく会話していた。

そう思った瞬間俺は胸騒ぎがした。 ズキズキと痛むような·····

俺がズキズキと痛む身体に 疑問を抱いていたら にゃんぽは そう呟いた。

良いな·····？ もしかしてこいつ、セーラー服に 憧れてんのか？ そういや前にも女物の服見てて良いなって言ってたな＿。

そう思うと俺はホッと安心した。

過去を思い出して少しボーッとしていたようだ。

韓国は僕の腕を掴んだ。 でも僕は直ぐに その手を振り払った。

僕はイライラを韓国にぶつけ、 そのまま走って帰って行った。

バタン！

僕は怒りの感情に任せて ドアを閉めた。

今にも泣き出しそうな声で 僕はその場から足を崩し座った。

学生になる前

セーラー服。 それは女の子が着るもの。

僕はずっと あのヒラヒラした 可愛いセーラー服が着たかった。 戦争が終わり学生として生活出来る今、僕はセーラー服が着れると思っていた。

でも、無理だったみたい。 二人の視線はとても冷たく一瞬で 軽蔑するような目で見てきた。

この頃はまだ、女装とか同性愛とか おかしい風に見られていた。

僕は、直ぐに笑顔を作り

何とか いつも通りの雰囲気に戻した。 その頃から僕は

他の奴に合わせるようにした。

ドサッと音を立て ベッドに倒れ込む。

部活は、サッカーを····· 本当は美術部に入りたかったんだけど·····

友人とはよく焼肉に····· 本当はマカロンとか、スイーツとか·····そういう店に行きたかったけど·····

遊びは決まってゲーム·····本当はBL本とか読んでみたかったったんだけど·····

服は男物····· 本当は·····