テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
192
翌日。
蒼
朝、教室に入った瞬間。 俺の席には、もう先客がいた。
蓮
蒼
蓮
蒼
蓮
蒼
俺が睨んでも、蓮は楽しそうに笑うだけ。
蓮
蒼
蓮
意味が分からない。
仕方なく席に着くと、蓮は机に頬杖をついた。
蓮
蒼
蓮
チャイムが鳴り、先生が教室に入る。 やっと静かになる。 そう思った矢先だった。 カサッ。 俺の机の上に、小さな紙が置かれる。 開くと、
『昼、一緒に食べよ。』
蒼
俺は紙の裏に一言だけ書いた。
『嫌。』
折り返して蓮の机へ。 数秒後。 また紙が返ってくる。
『じゃあ屋上で待ってる。来なくても待つ。』
蒼
蒼
昼休み。 当然、俺は屋上へ行かなかった。
ここは図書館と言うことで!
図書室で本を読んでいると――
蓮
聞き慣れた声。
蒼
蓮
蒼
蓮
呆れる。
普通、そこまで探すか?
蓮
蒼
蓮
そう言って蓮は俺の向かいに座り、パンの袋を開けた。
蒼
蓮
蒼
その時だった。
蒼
俺の手から、本が床へ落ちる。 拾おうとした瞬間――
蓮の手と重なった。 指先が触れる。
蒼
思わず手を引く俺を見て、蓮は少しだけ目を丸くした。
蓮
蒼
蓮
蒼
蓮
蒼
図書室の静けさの中。 俺の心臓だけが、やけにうるさかった。
ーー第3話へ続く。
コメント
3件
蓮くんの「来なくても待つ」ってメモ、子供っぽいのに全力で可愛い…。図書室まで探し当てて隣でパンを食べ始める大胆さには笑いました。でも指先が触れた瞬間の蒼くん、「違う」って言いながら赤くなるの、すごく良かったです。静かな図書室で心臓の音だけが響くラスト、好きだな。続きが気になります!