颯斗
直弥
リハ終わり、溜まった連絡を返そうとスマホを取り出す。
哲汰
謙信
また哲汰に絡まれるのかと身構えたのに、 謙信が引きずってどっかに連れていった。
それとほぼ同じタイミングで俺の隣に座る颯斗。
...不意に隣来られると緊張する。
だって、ずっと好きな人だから。 もう、手に入らないだろうけど。
ある時期を境に謙信が颯斗にベッタリ絡むようになって、その柔らかい空気感からなんとなく察した。
ああ、颯斗はもう謙信ところ行っちゃったんだって。
びびって気持ち伝えるの先延ばしにしてたから、 ……好きだったのに、好きなのに。
本気で好きだけど、 それでも謙信から颯斗を奪う気にはなれなくて。
せめて友達としてなら隣にいてもいいんじゃないか、 なんて言い訳しながら颯斗の隣で眠ったりした。
落ち着くし、なんなら気持ちが伝わればいいのになんて思いもあったし。
いろいろ考えて、この気持ちが思い出話になるまで待ってるのに。
急に、そんな真面目な顔で言うなよ。
...報われないのに期待する、思い出に出来ないじゃん。
颯斗
直弥
颯斗
颯斗
颯斗
え、なに、どういうこと?
颯斗が、俺を好き?
この感じだとメンバーとしてのそれとは違う気がする、けど颯斗は謙信と...。
直弥
颯斗
直弥
え、なに、なんなのこの雰囲気、 俺なんか変なこと言った?
颯斗
え、なに、てことは勘違い?
ずっと勘違いで失恋した気になってたってこと?
...はあ、なんなの、もう。
だったら自分の気持ち隠す必要ないじゃん。
今、ちゃんと伝えなきゃ。
直弥
直弥
颯斗
思い出になんかしなくて良かった。
颯斗
直弥
哲汰
颯斗
颯斗
玲
永玖
哲汰と玲に説教されそうなところで、 永玖が2人を掴んで連れていった。
勘違いでとんでもない遠回りしたけど、 まあ結果オーライってことで。
直弥
直弥
颯斗
END
コメント
2件
え普通に好き 最後に、謙信と永玖ちゃんが付き合ってるってプラス妄想しちゃいました(ノ≧ڡ≦)☆