五条悟
瞼を開くと、見慣れた天井と規則的な呼吸音。
そうだった、風邪引いて〇〇に看病してもらったんだ。
薬は飲んでいないものの、さっきまでのダルさは引いていた。
で、何で〇〇は隣で寝てるの??
宵月〇〇
五条悟
長い睫毛を閉じて眠る様はどこかのお姫様のよう。
どうでもいい女ならワンチャンこのまま襲ってたけど、
この子は僕が初めて本気で好きになった相手だ。
そういう事はちゃんと段階を踏みたい。
五条悟
掠れた声でぽそりと呟くと、彼女の瞼が開いた。
え、開いた?
宵月〇〇
五条悟
嬉しそうに微笑んだあとクスクスと笑う〇〇。
今僕は相当まぬけた面をしているんだろう。
でもそんな事気にしてる場合じゃなかった。
五条悟
宵月〇〇
五条悟
宵月〇〇
宵月〇〇
五条悟
宵月〇〇
五条悟
あはは、と2人分の笑い声が部屋に木霊する。
五条悟
五条悟
宵月〇〇
宵月〇〇
五条悟
宵月〇〇
「で、改めてどうぞ?」と挑発的に笑う〇〇。
僕は横向きに寝転がったまま彼女の手を取る。
2人の視線が交わった。
五条悟
五条悟
宵月〇〇
〇〇が目を細めて微笑む。
その笑顔は貼り付けた笑みでも妖美なわけでもなく、
ただただ幸せを噛み締める普通の女の子の笑顔だった。
それがただただ愛おしくて、彼女の薄い唇に口付ける。
宵月〇〇
五条悟
五条悟
宵月〇〇
五条悟
宵月〇〇
五条悟
また楽しげな笑い声が部屋に響く。
僕が1人の女の子をこんなに好きになれるなんて、
全然思ってなかった。
最初は遊びだった。それは紛れもない事実。
でも、今目の前にいるこの子を心から愛しているのも、
紛れもない事実なのだった。
「遊びだったのに」[完]
コメント
6件
2人が無事結ばれてよかった! 結婚式には呼んでくれるかな?? ○○ちゃんのウエディング姿を みたいからね…ふふふふふ…
これにて完結になります!最後までありがとうございました🙇🏻♀️💕 明日からは文ストの🤕さんの連載を始めるので、気になる方はぜひ見に来てくれると嬉しいです><♡