そばにいたい

ベストのボタンを外す

怪我してない方の腕から袖をぬく

そっと怪我してる方をぬく

Yシャツをベストと同じ要領で脱がす

怪我した方の袖をぬく

左肩を抑えて俯く彼に慌てて近づく

グッと右腕を腰に回され 体を引き寄せられる

耳元で低い声が導く

当たり前のように従う …従わざるを得なくなるような声

カチャカチャとベルトを外し スラックスのボタンを外す

腰にあった手は いつの間にか私の手の上にあり ジッパーをつまむように促す

ストンと脱げ 指と指がからまる

耳元でくつくつと小さな笑い声が聞こえる

耳たぶを可愛がられながら 手は下着の中へ導かれる

膝まずき 下着をおろす

無意識に目をそらすと 頭を掴まれ 正面を向かされる

イジワルな声色にかわり 彼を見ると

カラダの隅々まで キレイに洗って バスタブに浸かった

どう洗えばいいのか 戸惑っていると 彼は優しく私の手を握り 洗わせた

今は後ろから彼のカラダを支え 彼の大きな背中をぼーっと見つめてる

ふと疑問に思ったことを尋ねてみる

血まみれのシャツを思い出す

彼のお腹に回している指先が 冷たくなってくる

相手はギャング

犯罪を生業にする人

警察に撃たれることもあるのだろう

自分の両親の死に様を思い出す

彼の背中に頬をくっつけ

静かに泣いた

彼がぐっともたれてくる

手をぎゅと握ってくれる

頭を大きな手が撫でる

彼はそういうと 左手にキスをした

お風呂からでて 着替えを手伝う

下着を履かせる時に また真っ赤になった

それを見て ケラケラと笑う彼は いたずらっ子みたいで

さっきの怖い光景を忘れる

下着を履かせたところで気づく

言われた通り 大きめのTシャツを見つけてきた

彼に着せる

私には大きくても 彼の胸板には小さすぎたようだ

ソファに座って待つ彼の髪を乾かす

彼はおもむろにソファーにうなだれる

ソファに座る彼の前に立つ

彼の座っているソファに膝立ちになり 頭の後ろに腕を回す

首筋

鎖骨

胸板

お腹

おヘソ

カチャカチャ…シュル

…ジーーー…

……

ﾄﾛﾝとした目で彼を見つめる

彼の質問に答えるでもなく ぼーっとする頭で 深く咥え込む

彼は愛おしそうな顔で頭を撫でてくれた

彼の大きく硬くなったモノで口がいっぱい

鼻でしか息ができなくて 口で息をしようともっと開けると 奥まで入ってくる

ずっと喉奥を刺激されて 苦しくて

苦しさが じわじわと快感に変わっていく

そんな変化を 彼はわかっているかのように 私を操る

ツーーっと太ももに愛液が垂れる

目の前がチカチカして 頭はぼーっとする

体もいうことを効かないみたいで されるがまま彼にグイッと引っ張られ 彼の前に対面で立たされる

彼は私がしたいことをさせてやる というような目をしてみてくる

ゆっくり彼にまたがり 自分で導く

快感に耐えられず 動けないでいると 彼はおもむろに私の腰を持ち 規則的なリズムで上下させる

私の腰を動かす彼の手がとまる