ゆら
ごめんね、ボス…急に呼んで…
武道
うん…大丈夫
武道
で、どうしたの…急に呼ぶなんて
武道
珍しいね
ゆら
今日。この日から何年だったのかな…
武道
何のこと?
ゆら
私の昔話。
ゆら
聞いてくれる?
武道
うん。
ゆら
私さ、3個上の兄貴がいたの。
ゆら
毎日さ、喧嘩と猫のことばっかり。
ゆら
私よりもそっちが優先だった。
ゆら
でも、私が風邪になった時は
いつもそばにいてくれた。
いつもそばにいてくれた。
武道
へぇ、優しい兄貴だったんだね。
ゆら
でも、
ゆら
そんな日常は
ゆら
突然消えた。
武道
え…どうゆう事
ゆら
兄貴ってさ、暴走族だったの。
ゆら
いつも見たいに抗争にいって、
帰ってきたら傷だらけで…
帰ってきたら傷だらけで…
ゆら
それで私がいつも手当してさ、
ゆら
その日も救急セット用意して待ってた
ゆら
だけどいくら経っても帰ってこない
ゆら
それで電話が来て…
ゆら
それで兄貴かと思って急いで出たの
ゆら
そして、電話の内容が…
ゆら
兄貴が死んだって内容だった
ゆら
兄貴はね。
いつも尊敬してる人がいたの。
いつも尊敬してる人がいたの。
ゆら
それで、その人を庇って
死んじゃったんだって
死んじゃったんだって
ゆら
そろそろわかったんじゃない?
ゆら
私の正体。
武道
まさか!?
ゆら
そう。私は松野千冬の妹。
ゆら
松野ゆら。
ゆら
あの日…兄貴を殺したのは羽宮一虎
ゆら
だけど、その事を知ってて兄貴を
死なせたのが
死なせたのが
花垣武道
ゆら
私はそう聞いた。
武道
ちょ!まって!俺は!
ゆら
言い訳なんかいいよ。
ゆら
今日呼んだのは兄貴の仇打ち
をする為。
をする為。
ゆら
貴方を殺して私も死ぬ。
ゆら
じゃあね。ボス…
ドン