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愛するということ#4

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愛するということ#4

第1話 - 第1話

29

2024年10月13日

#恋愛

#異国

chi__chan

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29

chi__chan

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紗凪

(歩いてる)

イジュン

おう

紗凪

あ、おはよう

イジュン

朝は大丈夫だったか？

紗凪

うん。今までの2人が嘘みたいに変わってた。おじいさんがイソに今までのことを話してくれたみたい

イジュン

そうか

紗凪

今まで正直居心地が悪くて寮に戻ろうって何回も考えたけど、これからは帰ってきたいって思えるかも

イジュン

ならよかった

紗凪

本当に色々ありがとう

イジュン

、あのさ

紗凪

？

ソヨン

イジュン！

イジュン

、ソヨン

紗凪

、、

ソヨン

こんにちわ

紗凪

こんにちわ

イジュン

どうした？

ソヨン

出勤前に朝食でもどうかなって

イジュン

来るなら連絡してくれ

ソヨン

連絡したら行かないっていうでしょ

紗凪

、、

ソヨン

、彼氏なんだから彼女のわがままも少しは聞いてよ

紗凪

、じゃあ私はお先に失礼します(行く)

イジュン

、、

ソヨン

、、

ソヨン

ここのモーニング美味しいんだよねぇ

イジュン

何か話でもあるのか？

ソヨン

話が無いと会っちゃダメなの？

イジュン

ソヨン、俺たち

ソヨン

あの子が好きなの？

イジュン

え？

ソヨン

紗凪さんのこと

イジュン

どうしてそうゆう

ソヨン

違うならこのまま結婚しましょう

イジュン

ソヨン、俺たちの交際は親が決めたことだ。お互い気持ちはないだろ

ソヨン

、それはイジュンだけじゃない？

イジュン

？

ソヨン

私は好きだよ、イジュンのこと。男として

イジュン

、、

ソヨン

わかってたくせに、知らないふりしちゃって

イジュン

、、

ソヨン

確かにパパ達が勝手にそうゆう話にさせたことだけど今は違う。イジュンとのこと本気で考えてる

イジュン

ソヨン

ソヨン

それに私との結婚は悪いことではないでしょ？うちと組めばサンムングループはもっと事業を拡大して韓国で、いや、世界でトップクラスのグループになれる。紗凪さんから社長の座を奪い取れば

イジュン

なんでそれを

ソヨン

イソから少し前に聞いたの。おじいさんもすごいことするわよね。見ず知らずの人に遺産を渡すなんて。それを承諾した方もした方だけど

イジュン

あいつはそんなやつじゃない

ソヨン

、やっぱり気持ちがあるのね

イジュン

、、あいつは遺産を相続しない。じいさんにはそう話すって

ソヨン

でも私は別れない。あなたを手放すつもりはない

イジュン

、、

ソヨン

、、

サンムン

そうか。やっぱり断るか

紗凪

すみません。やっぱりご家族に渡されるのが1番だと思います

サンムン

でもな

紗凪

今は3人だったら、社長の気持ちちゃんとわかってると思います。出会った時と全然違いますから

サンムン

それは紗凪のおかげだな

紗凪

そんなことは

サンムン

もう少しで今の施設の契約も終わりだろう？日本に帰るのか？

紗凪

はい。元々半年っていうお話しでしたし、勉強もたくさん出来ましたし、日本で活かせそうです

パク秘書

寂しくなりますね

サンムン

、最近イジュンと仲良くなったそうだな

紗凪

！、仲良いだなんてそんな。向こうは彼女もいますし

サンムン

ん？普通に仲良くなったんだなって思っただけだが、なんだか違うようだな

紗凪

！いえいえ、そうです！以前より話しやすくはなりました。それだけです！それじゃあまだ仕事が残ってますので、失礼します(行く)

サンムン

☺️

パク秘書

からかったんですね

サンムン

私はそうであって欲しいと思っただけだ

パク秘書

でも、ほんとに寂しくなりますね。紗凪さんには色々と助けていただきましたし。これで終わりになってしまうのは惜しいです

サンムン

そうだなぁ

紗凪

私ったら何言ってるんだか、、

ソヨン

あれ？紗凪さん？

紗凪

！ソヨンさん

ソヨン

また会いましたね。社長に用ですか？

紗凪

はい。ソヨンさんは？

ソヨン

私はここに届け物があって。、少し時間ありますか？

紗凪

？

ソヨン

ここのコーヒー絶品なんです。飲んでみて下さい

紗凪

ありがとうございます(飲む)ほんとだ、美味しい

ソヨン

でしょ？この辺に来た時は必ずここに寄るんです

紗凪

そうなんですね

ソヨン

、社長とはどんな話を？

紗凪

、もうすぐ日本に戻る予定なのでその話を

ソヨン

社長と仲がいいのね

紗凪

何も知らない私に良くしてくれましたから

ソヨン

遺産相続とか？

紗凪

！なんでそれを

ソヨン

、イジュンに聞いたの。彼、何でも話してくれるから

紗凪

！、その件はお断りしました。私は受け取れる立場じゃないので

ソヨン

当たり前でしょ？家族でも何でもないのに

紗凪

！

ソヨン

むしろ受け取れると思ってた方が不思議よ。韓国人でもないし、何の関係もないんだから

紗凪

そんな言い方

ソヨン

、イジュンだって言ってたわよ、早く追い出して自分が相続するんだって

紗凪

！

ソヨン

知ってると思うけど、私とイジュンは婚約してるの。もうすぐ結婚の話も本格的に始まるわ。あなたが居ると話が進まないのよ。でも、相続を断ったなら良かった。これで何の障害も無く話が進められる

紗凪

、もう私には関係のないことなので(行こうとする)

ソヨン

ならもうあの家にいる意味もないんじゃない？

紗凪

、、失礼します

ソヨン

、、

家政婦

とっても上手ですね！今度教えて欲しいです

紗凪

大したことないですよ

ミンソ

何してるの？

イソ

うそ！これ全部作ったの？！

紗凪

たまには作ってみようかと。日本食です

イソ

私たちも食べていいの？

紗凪

もちろん！ここに住まわせてもらって。感謝の気持ちです

ミンソ

いきなりこんなことしてくるなんて気持ち悪いわね。でもせっかくだし頂こうかしら

紗凪

ぜひ

イジュン

(降りてくる)

イソ

お兄ちゃんも食べなよ！紗凪が全部作ったの

イジュン

え？

紗凪

たまには作ってみようかなって思って。恩返しの意味も込めて

イジュン

恩返し？

紗凪

焼き魚と肉じゃがと味噌汁です。和食の定番です

ミンソ

うん、悪くないわね

イソ

美味しいって言えばいいのに

ミンソ

美味しいって意味よ

紗凪

良かった

イソ

日本食いい！これなら毎日食べたいかも

イジュン

(食べる)

紗凪

、、

イジュン

うまい

紗凪

良かった

。。。

紗凪

(洗い物中)

イジュン

どうして突然料理なんて

紗凪

私だって料理ぐらいできるの。小さい頃から自炊してきたし

イジュン

恩返しってなんだよ

紗凪

、、見ず知らずのひとを長い間住まわせてくれたから。そのお礼

イジュン

何だよ突然。気持ち悪いな

紗凪

奥様もイジュンも気持ち悪いってなんなのよ。いいでしょ、お礼ぐらいしたって

イジュン

美味しかった、ありがとう

紗凪

！、イジュンこそ気持ち悪い。ありがとうだなんて

イジュン

お互い様だな

紗凪

そうだね

イジュン

、今日仕事が終わったら時間あるか？

紗凪

どうして？

イジュン

ちょっと話がある。予定あるのか？

紗凪

、無いけど

イジュン

じゃあ帰ったら家にいろよ(行く)

紗凪

、、

紗凪

(仕事中)

同僚

あれ？もう定時だから上がっていいよ。あとやっとく

紗凪

大丈夫

同僚

でもバスの時間

紗凪

今日から寮に戻ったから

同僚

え？そうなの？

紗凪

、、

イジュン

ただいま

イソ

おかえりー

イジュン

紗凪は？

イソ

まだ帰ってきてないけど

ミンソ

そう言えばそうね。いつもはこの時間とっくに帰ってきてるのに

イジュン

、、

家政婦

あの、、

ミンソ

何？

家政婦

紗凪さんの荷物がありません

イジュン

？！

イソ

え？なんで？

家政婦

さっき紗凪さんの使ってた髪ゴムをお部屋に返しに行ったら荷物が一つもなくて

イソ

出て行ったってこと？

ミンソ

イジュン、何か聞いてないの？

イジュン

俺は別に

ミンソ

おかしいわね、昨日はそんな感じじゃなかったのに

サンムン

ただいま

イソ

おじいちゃん！紗凪が出て行った！

サンムン

え？

イジュン

、、

イジュン

(電話かける)

イジュン

不在着信

不在着信

イジュン

何で出ないんだよ

ソヨン

イジュン？どうしたの？そんなに慌てて

イジュン

紗凪が出て行った

ソヨン

え？

イジュン

突然で電話にも出ない

ソヨン

、そうしたかったんじゃない？

イジュン

え？

ソヨン

だって遺産を相続しないことになったんでしょ？だったらここの家にいる意味はもうないんじゃない？

イジュン

、ソヨン、あいつに何か言ったのか？

ソヨン

、そのままを伝えただけよ。それに私たちの結婚だって

イジュン

ソヨン、その話はまた今度にしよう

ソヨン

あの子のとこに行くの？！

イジュン

お前には関係ない

ソヨン

関係あるわよ！だって婚約者なのよ？

イジュン

(行く)

ソヨン

イジュン！

紗凪

(片付け)はぁ、やっと終わったぁ

イジュン

何で電話に出ない

紗凪

！どうしてここに

イジュン

何度も電話したのに出ないからだろ

紗凪

、仕事中だから、職員室に置きっぱなしだったの

イジュン

、仕事は終わったんだろ。帰るぞ

紗凪

もうあの家には帰らない

イジュン

何で

紗凪

もうあの家に帰る理由がない。遺産は断ったし、家族の仲も良くなった。私がいる意味がない

イジュン

あるよ

紗凪

え？

イジュン

お前がいたから良くなった。お前がいなきゃ意味がない

紗凪

そんなこと。それにそろそろ日本に帰る。こっちにいた方が色々と好都合なの

イジュン

困る

紗凪

、、

イジュン

お前がいないと俺が困る

紗凪

え？

イジュン

だって、俺はお前のこと

紗凪

言わないで！

イジュン

！

紗凪

それ以上言わないで。聞きたくない

イジュン

紗凪

紗凪

あなたには家族がいて、婚約者もいる。そんな幸せを壊しちゃいけない

イジュン

、、

紗凪

私は日本に帰る。あなたは結婚して社長になる。それは最初から決まってたことよ

イジュン

、、

紗凪

でも、ありがとう

イジュン

？

紗凪

楽しかった、あなた達家族のおかげで。たくさん振り回されたけど、こんなこときっともう経験できないから

イジュン

、、

紗凪

社長になっても頑張って。あなたならきっといい上司になれる。日本で応援してるから

イジュン

、、

紗凪

、、

数日後

ソヨン父

イジュンが訪ねてくるなんて珍しいな

イジュン

ご無沙汰になってしまって申し訳ありません

ソヨン父

どうせ仕事が忙しいんだろう。本部長は大変だな

イジュン

、今日はお話しがあってきました

ソヨン父

どうした？

イジュン

、ソヨンとの婚約を解消させて下さい

ソヨン父

え？

イジュン

失礼を言っていることは重々承知です。ですが、この結婚は出来ません

ソヨン父

うちの子がダメなのか？

イジュン

そうゆうわけじゃありません。僕がダメなんです

ソヨン父

、そうか

イジュン

、、

ソヨン父

構わないよ

イジュン

え？

ソヨン父

この話は元々お前の父親と軽く話しただけの話だ。それをソヨンが本気にして。あの子が嬉しそうにしてたからそうゆうことにしてたが

イジュン

いいんですか？

ソヨン父

お前はいい男だ。お前を息子に出来ないのは残念だが、強制はできない

イジュン

すみません

ソヨン父

あの子は自分のものにならないと気が済まないからなぁ。イジュンが婿になってくれればいいと思っていたんだが、お前でもダメだったか

イジュン

そんなことありません。彼女としてたくさん僕に尽くしてくれました。その恩は忘れません

ソヨン父

そう言ってくれるだけで嬉しいよ。俺たちの勝手な口約束にずっと巻き込んで悪かったな

イジュン

いえ、こちらこそいつも良くしてくださってありがとうございました

イジュン

(帰ろうとする)

ソヨン

先にお父さんと話すなんてありえない

イジュン

ソヨン

ソヨン

お父さんに話しちゃったらもう何もできないじゃない

イジュン

ごめん。だけど、もうソヨンと付き合うことはできない

ソヨン

あの子がいいから？

イジュン

、あぁ(行こうとする)

ソヨン

少しも好きじゃなかった？私のこと。女として見てなかった？

イジュン

、友達以上には見れなかった(行く)

ソヨン

(泣く)

紗凪

(恐る恐る入ってくる)

ミンソ

ちょっと！今までどこに行ってたのよ！荷物まで全部運んで！

紗凪

いや、その、、

イソ

今日はなんでここに

サンムン

私が呼んだんだ、座りなさい

紗凪

はい、、

パク秘書

温かい紅茶です。気持ちが楽になりますよ

紗凪

ありがとうございます

サンムン

どうして突然寮に戻った

紗凪

それは、、ここにいる意味がなくなったからです。遺産を相続しないと決めた今、私がここにいる意味がありません。だから日本に帰るまでのあともう少しは寮に戻ろうと思いました

サンムン

いる意味はある

紗凪

え？

サンムン

紗凪がここにきてくれたことで私たち家族は少しだが寄り添えるようになった。紗凪はここにいて何も変化はなかったか？

紗凪

それは、、

サンムン

イソ、お前は？

イソ

まぁ、課題手伝ってくれたり買い物付き合ってくれたり、悪い人じゃないってわかった

紗凪

イソ

サンムン

ミンソは？

ミンソ

まだ教えてもらってない

紗凪

？

ミンソ

日本食よ。あれ、美味しかったの。これからも食べたいわ

紗凪

奥様

サンムン

紗凪が来る前はこんなことを言うやつらじゃなかったんだぞ？

ミンソ

お父さん、それは失礼よ

サンムン

紗凪がこの家族を変えてくれたんだ。もう家族と言っても過言じゃないんだぞ？

紗凪

家族、、

サンムン

そうだ。紗凪は私たちの大切な家族だ

紗凪

！(涙)

ミンソ

ちょっと、何泣いてるのよ

イソ

ブサイクになるわよ(ハンカチを渡す)

紗凪

ありがとう。そんなこと言われたの生まれて初めてでした。嬉しいです

サンムン

日本に戻るのはもう少しかもしれないが、それまではうちにいればいい。帰ってきなさい

紗凪

、はい

。。。

イジュン

(帰ってくる)

家政婦

これはここの鍋に煮てみてください

ミンソ

ここね

イジュン

料理なんかして珍しいな

ミンソ

あの子が帰ってくるから今日は特別にね

イジュン

あの子？

イソ

紗凪よ。おじいちゃんが帰って来いって説得したの

イジュン

！

サンムン

イジュン、帰ってきたか

イジュン

紗凪が帰ってくるって

サンムン

あぁ。今パク秘書と寮に荷物を取りに行っている。そろそろ戻ってくるだろう。迎えに行ってあげなさい

イジュン

はい

紗凪

パクさん、ありがとうございました

パク秘書

いえいえ、戻ってこられてとても嬉しいです

紗凪

本当は帰る時も何も言わずに日本に帰るつもりでした

パク秘書

そんなことしたら社長がお怒りになりますよ

紗凪

そうですね。私と一緒にいたいと言ってくれる人がこの人生で現れるなんて思ってもみませんでした

パク秘書

当たり前ですよ。紗凪さんは人柄を否定する人なんてここにはいませんよ

紗凪

ありがとうございます

イジュン

紗凪

紗凪

イジュン

パク秘書

じゃあ私はこれで。イジュン、これをお願いしてもいいかな？

イジュン

預かります

パク秘書

ではまた

紗凪

ありがとうございました

イジュン

、、

紗凪

、、

イジュン

おかえり

紗凪

！、ただいま

イジュン

荷物少ないな

紗凪

こっちであんまり買い物とかしてないから

イジュン

明日買い物行くか？

紗凪

え？

イジュン

休みだし

紗凪

、婚約者がいるのに他の人と出かけるなんて

イジュン

解消した

紗凪

え？

イジュン

婚約は解消した。向こうの親と話をしてきた

紗凪

どうして

イジュン

もともと親同士が飲んでる時に軽く話しただけの話だったんだ。お互いの父親が昔から仲が良くて、お互いの子供が一緒になれば自分たちも家族になれるって軽く話したのをソヨンが本気にしただけだ

紗凪

、ソヨンさんは

イジュン

話してきた。これからも友達としか見れないって

紗凪

ソヨンさんは本気だったと思うよ。イジュンとのこと

イジュン

わかってる。だからちゃんと自分の思いは伝えた

紗凪

、、

イジュン

紗凪

紗凪

、、

イジュン

やっぱり明日は一緒に出かけよう

紗凪

え？

イジュン

息抜きだよ。最近色々と忙しかっただろ？それにもうすぐ帰国するんだし、もう少し韓国を楽しんだほうがいい

紗凪

、うん

翌朝

紗凪

(降りてくる)

イソ

何その格好

紗凪

え？

イソ

今日お兄ちゃんと出かけるんでしょ？それで行こうとしてるの？

紗凪

これしか無いから

イソ

ちょっと来て

紗凪

💦

イソ

ちょっとはマシになったかな

紗凪

こんな短いの恥ずかしいよ

イソ

まだ20代でしょ？こんなの普通にみんな着てるわよ

紗凪

でも

イソ

、今までごめんなさい、酷いこと言ったりして

紗凪

え？

イソ

正直、お金さえあれば家族がバラバラだろうが別に関係ないって思ってた。だから、紗凪が突然現れてお金全部持ってかれちゃうって知ってふざけんなって思ってた

紗凪

うん

イソ

でもおじいちゃんに聞いた。紗凪がおじいちゃんから遺産を渡そうとされた経緯と、日本でのこと

紗凪

、、

イソ

同情したわけじゃない、可哀想とか思ったことないから

紗凪

、、

イソ

私たちにたくさん嫌味を言われても私たちから逃げなかった。むしろ課題手伝ってくれたり、料理作ってくれたり、私たちに寄り添おうとしてくれた。悪い人じゃないって思ったから。だからお母さんもお兄ちゃんもあなたを受け入れたの

紗凪

イソ

イソ

正直、もう少しでいなくなるのがちょっと寂しい

紗凪

、ありがとう、そう思ってくれて

イソ

お兄ちゃんとは？上手くいきそうなの？

紗凪

え？！

イソ

好きなんでしょ？お兄ちゃんのこと

紗凪

な、何言ってるの

イソ

見てればわかる。ていうかバレバレすぎるのよ

紗凪

、でもついこの間まで婚約者がいたし、そもそも向こうがどう思ってるか

イソ

2人で出かけようってことはそうゆうことなんじゃない？

紗凪

でも、、

イソ

とりあえずこの格好で行けば大丈夫。はい、行った行った！

紗凪

、、イソ！

イソ

何よ

紗凪

ありがとう

イソ

、いってらっしゃい

紗凪

行ってきます

紗凪

(歩いてる)

ソヨン

(待ってる)

紗凪

あ、

ソヨン

、どうも

紗凪

こんにちわ

ソヨン

そうゆう格好もするのね

紗凪

これはたまたま今日だけ

ソヨン

イジュンとデート？

紗凪

いや、デートとかそうゆうんじゃ

ソヨン

悔しい

紗凪

え？

ソヨン

あとから現れたあなたに取られるなんて

紗凪

取るだなんて

ソヨン

そうね、取られたとかそうゆう話の前に、私の片想いだった

紗凪

、、

ソヨン

冗談話を5年間も本気にしてただけ。それが悔しい

紗凪

ソヨンさん

ソヨン

もうイジュンのことは吹っ切れたから。それを言いに来ただけ。じゃあ

紗凪

会わなくていいんですか？

ソヨン

、もう友達になんて戻れないから。元気でと伝えておいて。さようなら(行く)

紗凪

、、

イジュン

紗凪

紗凪

イジュン

イジュン

、、

紗凪

？何？

イジュン

いや、初めて見た、その格好

紗凪

！、いや、これはイソが着ていけってしつこいから仕方なく

イジュン

似合ってる

紗凪

！

イジュン

、、誰かと話してたのか？

紗凪

え？！、あぁ、ソヨンさん

イジュン

ソヨン？何で

紗凪

イジュンに元気でと伝えてって

イジュン

、そうか

紗凪

これでいいの？

イジュン

これ以上関わったところであいつに辛い思いをさせるだけだから

紗凪

、、

イジュン

ほら、お前は息抜きに行くんだろ？ほら行くぞ

紗凪

、うん

紗凪

買い物なんて久々。日本でもあんまり服って買いに行かなかったから

イジュン

今まで何を着てたんだよ

紗凪

少ない量でも着回しは効くんだよ？

イジュン

今日はいいから好きなの選べ

紗凪

そんなこと急に言われても。。あ、これ可愛いかも

イジュン

へぇ、そうゆうのが好きなんだな

紗凪

何よ

イジュン

意外

紗凪

ならいい

イジュン

怒るなよ

店員

いらっしゃいませ。お洋服をお探しですか？

イジュン

はい

店員

その服はとても人気のある商品なんですよ

紗凪

そうなんですね

店員

彼女さんにとってもお似合いですね。彼氏さんもそう思いませんか？

イジュン

え？

紗凪

ち、違います！彼氏じゃないです！

店員

そうなんですか？とてもお似合いだったので

イジュン

、、

紗凪

、、

紗凪

今日はありがとう。服も買ってもらった上にご飯もご馳走になっちゃって。私ばっかりいい思いしちゃって

イジュン

そのつもりだったからな

紗凪

こんな休日、なんか夢みたい

イジュン

、あと3週間だな

紗凪

、うん。あっという間

イジュン

日本に帰ったらどうするんだ？

紗凪

どうするも何もまた同じ生活が待ってるかな。久々に日本の子供達に会えるのも楽しみだし、園長や職員、友達に会えるのも

イジュン

そうか

紗凪

、私が帰っても家族と仲良くしてよ？せっかくいい雰囲気になったんだから

イジュン

あぁ

紗凪

、これ

イジュン

ん？

紗凪

今日付き合ってくれたお礼

イジュン

クマのぬいぐるみって子供か

紗凪

え？可愛くない？

イジュン

可愛い

紗凪

でしょ？

イジュン

ぬいぐるみじゃなくて

紗凪

？！

陽平

通話終了

通話
00:00

紗凪

もしもし、陽平？

イジュン

、、

陽平

そろそろ帰国だから一回連絡してみた。準備は順調か？

紗凪

準備も何も荷物が少ないから

陽平

そうか。帰ってくる時空港まで迎えに行くよ。時間がわかったら連絡して

紗凪

うん、ありがとう。じゃあまたね

イジュン

、幼馴染か？

紗凪

うん、帰国したら空港まで迎えに来てくれるって

イジュン

そうか

紗凪

、、

2週間後

園長

あと1週間ね

紗凪

はい

同僚1

寂しくなるなぁ。せっかく仲良くなれたと思ったのに

紗凪

休みになったら会いにくるね

同僚1

絶対だよ？

園長

優秀な職員を手放すのは惜しいけど、向こうの園長もあなたのことを待ってるからね

紗凪

はい

園長

あなたにはあなたを必要としてる人がたーくさんいるのよ。それを忘れないでね

紗凪

はい、ありがとうございます園長

ガラガラ

サンムン

紗凪

紗凪

おじいさん！どうしてここに

サンムン

迎えに来た

紗凪

？

紗凪

(入ってくる)え？

ミンソ

お父さん早すぎるわよ、まだ終わってないわ

サンムン

すまない、意外と道が空いててな

紗凪

これ

イソ

来週帰国でしょ？その前にみんな揃うのが今日しかなくて。送別会よ

ミンソ

突っ立ってないで早く座りなさい

イジュン

おかえり

紗凪

ただいま

家政婦

奥様、その食材はこちらです

ミンソ

え？何？

パク秘書

イソ、これを持っていってくれるかな？

イソ

はーい

紗凪

、、

イジュン

どうした？

紗凪

いや、こんなの生まれて初めて(涙目)

イジュン

泣くのは終わってからにしよう

紗凪

うん

。。。

家政婦

これが奥様が作った肉じゃがです

紗凪

え？奥様が？

ミンソ

この前のが美味しかったからもう一度食べたかっただけよ。味は保証しないけど

紗凪

いただきます(食べる)美味しい

ミンソ

当たり前でしょ。私が作ったんだから

イソ

自信なかったくせに

サンムン

紗凪

紗凪

はい

サンムン

この半年間、うちに来てくれてありがとう。いや、あの時助けてくれてありがとう

紗凪

体調はもう大丈夫ですか？

サンムン

あぁ。ただの過労だ、少し休んだからもう治った

紗凪

おじいさんはご家族や会社のことで考えすぎてしまうところがあるから、これからも心配です

サンムン

家族のことはもう大丈夫だ。また金金ってならなければな

ミンソ

はいはい、もう言いません

サンムン

今までの人生でたくさんの人と出会ってきた。でも、紗凪のような心優しい子に出会ったのは生まれて初めてだった

紗凪

大袈裟です

サンムン

そんなことない。もっと自分に自信を持ちなさい

紗凪

、はい

サンムン

日本にも家はあるが、ここも紗凪の家だ。何かあったら、いや、何もなくてもいつでも帰ってきなさい。わかったね？紗凪はうちにとってもうそうゆう存在なんだ

紗凪

！

ミンソ

今までのこと謝るわ。散々意地悪をしてしまって悪かったわ。もっと日本食を教えて欲しいからまた帰ってきなさい

紗凪

！

イソ

もしかしたら日本で就職することにもなるかもしれないから、それまでに日本語を教えて。だから、絶対帰ってきなさいよ

紗凪

！

イジュン

紗凪はもう、うちにとって大切な家族とおんなじだ

紗凪

！(涙)

パク秘書

紗凪さん

紗凪

私、今まで本当は生きてる意味がわからなかったんです。本当の親にいらないと言われて、なんでここにいるんだろうって思いながら生きてきました。でも、1人でもこうやって言ってくれる人がいるなら、頑張って生きてきた甲斐がありました。ありがとうございます。とっても幸せです

サンムン

向こうに行っても紗凪らしくいなさい

紗凪

はい

紗凪

(片付け中)

コンコン

紗凪

はい

イジュン

片付けは進んでるか？

紗凪

うん。元々荷物少ないから、まだ1週間あるのにもう終わりそう

イジュン

そうか。これ

紗凪

何？

イジュン

母さんが持っていけって

紗凪

え？こんな高そうな花瓶もらえないよ

イジュン

そう言うと思って1番安いのにしたらしい

紗凪

奥様らしい。あとでお礼に行くね

イジュン

あぁ。、寂しくなるな、半年近くいたから

紗凪

私もこの生活に慣れてたから、日本に帰ったら不思議な気持ちになりそう

イジュン

、あのさ

紗凪

ん？

イジュン

俺、お前に言わなきゃいけないことがあるんだ

紗凪

、、

イジュン

紗凪が

コンコン

ミンソ

紗凪ー？

紗凪

！

イジュン

(WICに引っ張って隠れる)

紗凪

！

イジュン

、、

ガチャ

ミンソ

あら？いないの？

イジュン

、(小声)紗凪

紗凪

？

イジュン

(小声)好きだ

紗凪

！

イジュン

、(近づく)

紗凪

(避ける)

イジュン

、(キスする)

紗凪

！、、

ミンソ

どこ行っちゃったのかしら？(出て行く)

紗凪

、、

イジュン

、、(離れる)

紗凪

、、(出る)

イジュン

紗凪

紗凪

奥様が探してたから行ってくるね(行く)

イジュン

、、

1週間後

ミンソ

忘れ物はないの？

紗凪

はい

ミンソ

携帯は？

紗凪

持ちました

ミンソ

財布は？

紗凪

ここにあります

ミンソ

パスポートは？

紗凪

持ちました

サンムン

紗凪は子供じゃないんだぞ

ミンソ

わかってるけど

紗凪

大丈夫です。ありがとうございます

イソ

向こうに帰っても元気でね

紗凪

うん、ありがとう

ミンソ

あげたもの、大事に使いなさいよ？

紗凪

たくさん頂いてしまって、ありがとうございます

サンムン

紗凪

紗凪

はい

サンムン

くれぐれも体には気をつけて。無理はするんじゃないぞ？何かなくても連絡するんだぞ？

紗凪

おじいさんこそ、体調には気をつけてください

サンムン

本当にありがとう

紗凪

こちらこそ、半年間ありがとうございました

ミンソ

そういえばイジュンは？

イソ

大きいプロジェクトがあって最近家に帰ってきてないじゃない。今日も朝方一回帰ってきて荷物持ってすぐ出ていったもん

紗凪

、、イジュンにもよろしくお伝えください

ミンソ

わかったわ

パク秘書

紗凪さん、そろそろお時間です

紗凪

はい。本当にお世話になりました

サンムン

気をつけてな

紗凪

はい