テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
8件
まじですかぁ!? 思ってたんとちゃうけどもっと好き やっぱ赤水てえてえよし! リクエストしよう! してたらごめんなさい!
あ、好き、、、💕 まじで、、赤水最高、 桃ちゃんの圧結構好きww
特 別 っ て 君 の 事 だ よ 。
放課後の校舎は静かで、空気が少しだけ柔らかい。
生徒会室のカーテンが揺れていた。
机の上には整理された書類が数枚。
赤_Liu
俺は、横でペンを置いた水に声を掛けた。
赤_Liu
水_Hto
ぱっと笑うその顔が、陽に透けて眩しい。
何度見ても息が詰まる。
惚れるって、こういうことなんだろうか。
赤_Liu
赤_Liu
いつも通り、出来るだけ平静に言葉を選ぶ。
でも水は、こてんと首を傾げて__
水_Hto
と一言。
その声が甘くて、俺の名前の呼び方さえも可愛くて、
心が一瞬揺らぐ。
けど、水からしてみれば何の意味もないんだろうな。
良くない。
こういうのを許していたら、きっと俺はもう戻れなくなる。
赤_Liu
少しだけ目を逸らして言った。
俺たちは"先生と生徒"ってだけの関係でしかない。
……生徒に対して、俺個人の感情を持ち込むわけにはいかないんだよ。
だけど。
水_Hto
はっきりした拒否に、思わず目を開く。
そんなんずるいでしょ。
赤_Liu
水_Hto
ため息を吐いて職員室へ書類を提出しに行く。
冷静さを取り戻したくて、足早に歩いた。
ただの教師として生活している時の俺は、
何だか水の沼から抜けれそうな気がする。
でもどう抜け出すのかも分かんないし、
関係を考えず恋愛する方法もまだない。
水の卒業までにはこの恋心も卒業しよう。
そこで俺は決めたはずだった。
だけど――
生徒会室へ戻ると、俺の冷静さなんて一瞬で吹き飛んだ。
赤_Liu
水は寝落ちしてて、桃君はそれを支えるようにソファにもたれていた。
桃_Nai
赤_Liu
桃_Nai
桃_Nai
赤_Liu
桃_Nai
桃_Nai
笑いながら去って行く桃君の背中に軽く睨みを飛ばしてから、
水の方を見る。
静かな寝息をたてて、完全に眠っていた。
赤_Liu
呼び掛けても返事はない。
そっと椅子に腰を下ろし、水の寝顔を見つめる。
髪がふわっと揺れて、睫毛が長くて、本当……全部が愛おしい。
赤_Liu
赤_Liu
赤_Liu
指先が、水の頬に触れそうになるのをギリギリで止める。
赤_Liu
やっと口に出せた。
いつからだったか、こんなに好きになってしまったのは。
赤_Liu
口の中で苦く笑った。
赤_Liu
赤_Liu
水の手の指先に、自分の指をそっと重ねてみる。
すると小さく、手がぎゅっと握り返された。
赤_Liu
水_Hto
小さな声が聞こえた。
目は開いていない。
水_Hto
赤_Liu
水_Hto
一瞬、息が止まった気がした。
本心なのか……?
それとも……
赤_Liu
水_Hto
まるで夢みたいで、思わず顔を覆いたくなる。
でも、水がそっと手を伸ばして、俺の服の裾を掴んだ。
水_Hto
赤_Liu
それだけ言って、水を強く抱きしめる。
あったかくて、柔らかくて、涙が出そうだ。
水_Hto
水_Hto
赤_Liu
赤_Liu
水_Hto
肩口に顔を埋めて、ただ、抱きしめた。
愛おしさが限界を超えて、何もかも壊してしまいそうだ。
桃_Nai
放課後の会議室。
俺がパソコンで成績処理をしていると、隣の席の桃君がにやにやしながら声を掛けてきた。
桃_Nai
桃_Nai
……っ。
俺はカーソルの動きを止めた。
……まずい。
赤_Liu
桃_Nai
桃_Nai
桃君はにやにやしながら、でも核心に迫るような視線を投げかけてくる。
赤_Liu
赤_Liu
桃_Nai
桃_Nai
桃_Nai
冷や汗が、背中を伝った。
桃君はそれ以上は追求せず、『 まぁ頑張って 』とだけ言って、出て行った。
……やばい。
水との距離を、桃君に見られてる。
少しでも油断すれば、全部終わる。
よりにもよって、あの弟大好き桃君にバレかけるとは……。
翌日の夕方、生徒会室。
いつものように水がにこにこと待っていた。
水_Hto
水_Hto
無邪気に笑うその姿だけが、今の俺の救済なのかもしれない。
赤_Liu
水_Hto
部屋の隅、人目の届かない位置に水を連れてきて、小声で告げた。
赤_Liu
水_Hto
水_Hto
赤_Liu
赤_Liu
俺は思わず、水の肩に手を置いた。
水はきょとんとしながら、すぐに真剣な顔になって、小さく頷く。
水_Hto
水_Hto
赤_Liu
そう言いながら、水の頭に手を伸ばしてそっと撫でる。
水_Hto
赤_Liu
水_Hto
……参っちゃうな。
もう俺の完敗だよ。
そうやって、素直な想いをぶつけてくるのが水らしい。
だけど、それが今は1番の危うさでもある。
赤_Liu
水_Hto
赤_Liu
水は暫く黙った。
やがて目を細めて、そっと俺のシャツの裾を掴む。
水_Hto
赤_Liu
こんなに健気で、こんなに真っ直ぐな人が俺を好いてくれていると言うのに。
俺は何もしてあげれない。
守る事だけで精一杯だ。
こんな人が恋人でごめんね、水。
今日の帰りのホームルームは、色々あって遅くなった。
俺が資料を抱えて教室を出ようとすると、
教え子の女子数人が、俺の後ろについてくる。
『 先生って彼女いるんですか ~ ? 』
赤_Liu
『 だって先生イケメンだし優しいし、彼女居ないわけないでしょ…‼︎ 』
赤_Liu
『 いないの?ほんとに? 』
赤_Liu
『 え ~ っ!?え、でも生徒会の水くんとめっちゃ仲良くないですか!? 』
俺の心臓が一瞬で跳ねた。
『 こないだ見たよ‼︎職員室前で水君が赤先生にお菓子渡してたとこ‼︎"赤ちゃん先生お疲れ様です"って‼︎ 』
……水、また呼び名を変えるタイミング失敗してるじゃん。
『 その時も滅多に見せない笑顔だったし…‼︎ 』
女子たちは盛り上がって、俺の反応を伺ってくる。
俺はちょっとだけ苦笑して、教室のドアを片手で押さえながら言った。
赤_Liu
『 えっ? 』
赤_Liu
そう言って、足早にその場を去る。
背後で
『 え ~ !?それだけ ~ !? 』『 あれは絶対"それだけ"じゃない 』
と盛り上がる声が聞こえてきて、俺は思わず顔を覆いたくなった。
その日の放課後。
生徒会室には、もう水が先に入っていて、書類を並べていた。
俺が入ると、ふわっと顔を上げて、いつもの笑顔で言ってくる。
水_Hto
赤_Liu
水_Hto
水_Hto
水_Hto
赤_Liu
水_Hto
水_Hto
赤_Liu
赤_Liu
水_Hto
赤_Liu
水は一瞬ぽかんとして、それからふっと俯く。
水_Hto
水_Hto
絶対可愛い勘違いしてるじゃん。
赤_Liu
水_Hto
勘違いしちゃった水が可愛くて、思わず頭を軽く撫でる。
赤_Liu
水_Hto
赤_Liu
水_Hto
赤_Liu
赤_Liu
水_Hto
この関係は、まだ知られちゃいけない。
でも、こうして誰かに"怪しまれる"くらいの距離でいるのも――
少し、嬉しいと思ってしまう自分がいる。
その日の夜。
水に渡された小さなメモ用紙を見る。
『 先生、今日も好きでした…‼︎明日も勿論好きです‼︎ 』
不意に笑って、そっとその紙をポケットにしまった。
__明日もまた、"特別"な君に会える。
リクエストありがとうございます…‼︎ 色々追加しすぎてしまってすみません……🥹🙏 まだまだリクエスト募集してます…‼︎