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正博と解散して地元の駅に帰ってきた。
外は雨が降っていた。
紗良
泣き疲れた。
親が車で迎えに来てくれるまで ベンチに座ってようかな…
ゆっくり考えたいし…
駅前のベンチに座ったその時。
紗良
画面を見た瞬間、
世界が、止まった。
正博
“別れよう”
紗良
ドクン、ドクン、ドクン、
動悸が激しくなった。
???
紗良
紗良
???
雨の中自転車を押しながら スーツを着たおじさんが近付いてきた。
紗良はびっくりし過ぎて声が出なかった。
???
紗良
渾身の力を振り絞って首を振った。
紗良
紗良
心の中はやけに冷静だった。
お母さん
タイミング良く母が着いた。
紗良
紗良
スーツのおじさんは いつの間にかいなくなっていた。
紗良
お母さん
紗良
紗良
車内では変なおじさんの話で 持ちきりだった。
おかげで気が紛れた。
*
*
家に着いた。
紗良
お母さん
紗良
お母さん
紗良
『分かった。始まりはメールだったけど、 終わりはLINEだったね(笑)』
皮肉を込めて正博に返事をした。
お母さん
紗良
あんなに別れたくないと 粘っていたのが嘘みたいに、
あんなに好きだったのが 全部なかったみたいに、
やけに心がスッキリしていた。
*
*
*
紗良
紗良
まーりんからLINEが来てから、 正博との過去を1から10まで 回想してしまっていた。
紗良
紗良は、 正博に“裏切られた” 感覚が強かった。
紗良
そう思ってしまう。
紗良
紗良
紗良
もう正博のことを考えるのはやめよう。
まーりんからのLINEも いちいちモヤモヤしない!
新しい恋を見つけて、 正博のクソ野郎を見返すんだ!
紗良
水元くんとも向き合ってみよう。
水元は紗良の中で イノシシから人間に昇格した。