葛葉
(もう、何回やったんだ?)
葛葉
(またしばらく叶に会ってねぇな)
葛葉
また叶が転生したら、今度はどうやって助ければいいんだろう。
そんな事を考えて日々を過ごしていた。
そんな事を考えて日々を過ごしていた。
葛葉
今度は前回会った時からかなり期間が開いても、
叶は俺の前に現れなかった。
叶は俺の前に現れなかった。
葛葉
まさか、叶はもう転生しない?
そう考えたら、猛烈な不安が襲ってきた。
そう考えたら、猛烈な不安が襲ってきた。
葛葉
「俺はもう叶に会えないのか…?」
ー現代ー
葛葉
不安を抱えながら、俺は街中を歩いていた。
葛葉
(相変わらず人が多いな)
葛葉
歩いていると、ふと視線の端に見覚えのある影が見えた。
葛葉
「えっ?あれは…。」
葛葉
どう見ても叶だった。
やっと会えた喜びが沸き上がってきて、
いてもたってもいられず俺は声をかけた。
やっと会えた喜びが沸き上がってきて、
いてもたってもいられず俺は声をかけた。
葛葉
「あのっ!!
俺の事、分かりますか?」
俺の事、分かりますか?」
葛葉
でも、相手はポカンとした様子で俺の顔を見つめていた。
…やっぱりか。また記憶がない。
…やっぱりか。また記憶がない。
葛葉
「あっ、すいません。
人違いでした…。」
人違いでした…。」
葛葉
そう言って立ち去ろうとした俺の手を握って、
引き留めてきた人は言った。
引き留めてきた人は言った。
叶
「ウソウソ!!大正解だよ、葛葉。」
葛葉
「っ!!叶ぇっ…。」
葛葉
また会えた。もう会えないかと思った。
叶
「ただいま、葛葉。」
葛葉
「お前、なんで俺の事覚えてるの?
今まで覚えてた事無かったのに。」
今まで覚えてた事無かったのに。」
叶
「生まれた時から知ってた。
葛葉が僕を死なせない為にたくさん頑張ってくれてた事。」
葛葉が僕を死なせない為にたくさん頑張ってくれてた事。」
叶
「僕の為にありがとう。
僕は全部思い出したから、これからは死なずに済むよ。」
僕は全部思い出したから、これからは死なずに済むよ。」
葛葉
「でも、またなんかあったら…。」
叶
「そん時は二人で乗り越えられるよ、ね。
僕らなら大丈夫。」
僕らなら大丈夫。」
葛葉
その言葉がとても心強くて、もう一人じゃないって事が実感できた。
葛葉
「まぁ、そうだな。
二人なら。」
二人なら。」
葛葉
きっとできる。