体が弱かった
喘息持ちで、よく風邪になったりもしていた
また、気も弱かった
そんな俺を、母は良く思わなかったそう
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お母さん
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お母さん
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お母さん
バタンッ
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無視される、なんて事はなかったし
暴力も無かった
ただ…少し、仲の悪い家庭
そう、思っていた
高校生になっても、変わりはなかった
学校にも行けず、不登校
母はついに言った
お母さん
お母さん
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お母さん
お母さん
お母さん
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お母さん
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バタンッ
母があんなに乱れているところを、はじめて見た
相当心に"キテイル"のだろう
出たはいいものの、行くところもない
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"死にたい"
そうだ、死んでしまおう
やり残した事も無いし、誰にも迷惑をかけない
ガチャッ
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赤い髪をした、同い年くらいの男の子だった
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その様子は無さそうだ
赤髪はフェンスから下を見下ろしたまま、動かない
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赤髪が動く様子もない
じゃあ…もう、いいだろうか
俺は赤髪のそばを通り抜け、屋上から飛び降りた
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…死ねると、思ったのに
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赤髪が、飛び降りてきたのが分かった
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___そこで、何故か意識が途切れた
次、目覚めたときには
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赤髪が俺のすぐそばで、手を差し伸べていた
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"落ちる"
それはさぞ、痛いことだろう
…俺の身体が、痛みを否定していた
だから…俺は、そいつに手を伸ばした
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赤髪は…俺を、庇った
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こいつは何を言っているのか
確かに赤髪は、満足そうな笑みを浮かべていた
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自分を否定されるのは、辛い
分かる……気が、する
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