消せなくなった世界
続編
彼女はそういうと、深刻そうな顔を下に向ける。
また、こちらに目を向けると、彼女は口を開く。
魔法少女
この世界を消す方法は…
魔法少女
魔法少女
私を削除する。
ut
ut
……は?
俺は、何を言っているのか分からずに声が漏れてしまう。
魔法少女
はい、これ見て。
彼女に渡されたのは、 魔法を使う時の注意事項だった。
注意事項。 1,必要なとき以外は使わない事。 2,他の人を巻き込まないように「魔法の杖」以外の杖でやらない事。 3,魔法を使っている途中で眠らないこと。(もし、寝てしまったら、その魔法の効果は切れなくなります。その魔法を解くには自殺する事。) …………………………………………………………
ut
全部守ってないやん…w
魔法少女
あ…はは★
ut
あははじゃねえわ!!
魔法少女
んで、どうする〜?この世界で私と二人で過ごしていくか、私を殺すか。
……… 究極の選択やな…。 この、約束守れなさそうな女と永遠にすごすとか無理やわ…。 シッマとかも待っとるしなぁ。知らんけど。 でも、女を殺すのも…心苦しいわ…。
魔法少女
おーい、だまっちゃってどうしたの?
ut
もうちょい、考えさせてくれ…
魔法少女
わかった。
そして、考えて考えて出てきた結果は。
やはり、おれは心がなかった。
さよならーーー
彼女はそういうと涙を流す。
ut
泣くなよ…俺も泣きたくなるやんけ…
魔法少女
さよなら。
結局は自業自得なんや。やから。しょうがないんやぞ。
ut
じゃあな…!!
グシャリと嫌な音が鳴り響いた時にはもう、俺は、いつもの帰り道の路地に突っ立っていた。
ut
俺…帰ってきたんやな。
まだ、彼女を殺した生々しさが残っていた。
ut
これから編集かぁ…
と、重い足取りで家へ向かう。
その日から、 毎日、彼女を殺す夢にうなされたとさ。
END







