テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

明日の君を描く  第3話

一覧ページ

「明日の君を描く  第3話」のメインビジュアル

明日の君を描く 第3話

1 - 明日の君を描く 第3話

♥

38

2020年02月08日

シェアするシェアする
報告する

あの日も同じように、私はフェンスの前に立っていた。隣には、今日のように奏がいた。

彼女に誘われて一緒に来たはいいものの、運動部の練習風景にさほど興味のなかった私は、何も考えずにただぼんやりと見ていた。グランドの上に果てしなく広がる澄んだ空を。

その時、突然、ただ真っ青だった私の視界に、彼が入って来たのだ。

彼のその飛び方に何も言えずに、ただひたすら感動していた。

一目惚れなんてありえない。と思っていたのに、私は彼を初めて見た瞬間に彼のことを好きになってしまったのだそして次の瞬間には、失恋をした。

あれがあたしの好きな人

隣でささやく奏の言葉が耳に入った瞬間に、私は、その恋を終わらせた。

彼の姿から目を背けて、もう二度と見ない。と心に決めた。

奏は、グランドに向けていた視線をチラリと私に移して、恥ずかしそうに頬を赤らめながら言った。

1組の羽鳥 颯馬君。遠香知ってる?

知らない、と私は首を横に振った。少しも興味がないと思わせるために私はそっぽを向いて

遠香

今日、いい天気だね

なんていじらしいことを言った。言いながら思い出していた。

奏が少し前に

実は入学してすぐの頃からずっと好きな人がいる

と、春夏と菜々美に話していた事を。

確か、校内で気分が悪くなってうずくまっていた時に、最初に声をかけてくれて保健室まで連れて行ってくれた人だとか。

この作品はいかがでしたか?

38

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚