好きでした。

時刻は23時を回り

学生の頃ならとっくに補導な時間帯。

ただ、家に持ち帰りやけど。

ーー明日は、本部のお偉いさんが 巡回に来るらしく。

毎日デスクに顔を向け 悲しく仕事をしている俺らは

尽く追い出された。

まぁええ。

久しぶりに口ーソンでも寄ろうか

なんて考え

少し遠回りなものの、角を曲がる。

ー入店音が鳴り響き

眩しいほどに明るい店内を見渡す

珈琲をショーケースから1つ取り

真っ直ぐとレジに向かう。

そういや、きれとった。

ｶﾁｯ

すっと煙を吸い込み

思い切り吐く。

いつも吸っている煙草は

何故か息苦しく感じた。

そろそろ歳か。

肺もおかしなっとるやろなぁ