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気づいたら好き  #3

気づいたら好き #3

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気づいたら好き #3

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2018年09月15日

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『ガラッ』

佐々木 由実

(っ…!誰か来た?)

加藤 尚太

佐々木さん?…と、柚上…?

佐々木 由実

あっ!加藤君!?

思わず跳び跳ねるようにして蓮から 離れる

佐々木 由実

どうしたの?何か忘れ物?

必死に平静なフリをするけど、一度 熱くなった顔は、湯気が出そうなくらいに赤くなっていく

佐々木 由実

(どうしよう…恥ずかしい…)

加藤 尚太

佐々木さん達こそ、二人きりで何してるの?

佐々木 由実

えっ?あっ…私達は、そのっ…日直で…

加藤 尚太

そう…日直、ね

佐々木 由実

(さっきの、見られて…ないよね?)

加藤 尚太

…佐々木さん、

佐々木 由実

えっ?はいっ!

加藤 尚太

決まったよ、俺

佐々木 由実

…?なっ…何のこと?

加藤 尚太

お礼、してくれるんでしょ?

佐々木 由実

あっ、うん!

加藤 尚太

もうすぐ夏祭りあるよね?

柚上 蓮斗

っ…!

加藤 尚太

一緒に行ってよ、俺と二人で

佐々木 由実

……え?

佐々木 由実

ふっ…二人…きり!?

加藤 尚太

うん、ダメ?

佐々木 由実

いっ…いや、ダメっていうか…その…

柚上 蓮斗

……止めとけよ

佐々木 由実

え?

柚上 蓮斗

…っどうせお前のことだから、迷子になって加藤に迷惑かけるに決まってるだろ

佐々木 由実

……っ!

佐々木 由実

何それ…またからかうの?

怒りで頭が真っ白になる

さっき笑い合ってたのが嘘みたいだ

佐々木 由実

(さっきのも…私をからかってたの?)

柚上 蓮斗

っ…由実…

佐々木 由実

加藤君、いいよ

佐々木 由実

夏祭り、一緒に行こ?

加藤 尚太

本当?良かった!

柚上 蓮斗

おいっ…!

佐々木 由実

じゃあ私、用事あるから!
後で連絡するね!!

そう言うと私は、逃げるように その場を立ち去った

佐々木 由実

(さっきまでの気分が嘘みたい…)

佐々木 由実

(やっぱりアイツは、私をからかって遊んでたんだ…!)

佐々木 由実

(それなのに…それなのに私っ!)

柚上 蓮斗

おいっ…!由実…待てって!

『グイッ』

佐々木 由実

っ…!

走ってきたのだろう、肩で息をした蓮が、私の腕を掴んだ

佐々木 由実

はっ…放してっ…!

必死に腕を振りほどこうと力を込めても、ピクリとも動かない

次第に体力もなくなり、私はおとなしくするしかなかった

柚上 蓮斗

…悪い

佐々木 由実

…え?

柚上 蓮斗

さっきのことは、謝る

蓮の目は真剣で、からかっているようには見えなかった

佐々木 由実

(蓮が…謝った…?)

佐々木 由実

どうして…急に…

佐々木 由実

それ言うために、追いかけてきたの…?

柚上 蓮斗

……それもある…けど

佐々木 由実

けど?

柚上 蓮斗

お前…マジで加藤と二人で夏祭り行くのかよ

佐々木 由実

(そうだ…!私っ!加藤君と二人で夏祭り行くって言っちゃった…)

柚上 蓮斗

どうなんだよ…

佐々木 由実

みっ…見てたでしょ?約束したの…だから…

柚上 蓮斗

お前は?

佐々木 由実

…?

柚上 蓮斗

お前は加藤と夏祭り、行きたいのかよ

佐々木 由実

なん…で…そんなこと…

柚上 蓮斗

いいから、答えろよ…

佐々木 由実

かっ…関係ないでしょ!

佐々木 由実

私が加藤君と夏祭り行くか行かないかなんて、蓮に関係ないのに…何でそんなこと聞くの…?

柚上 蓮斗

っ……嫌…なんだよ

柚上 蓮斗

アイツとお前が、二人きりで夏祭り行くの…

佐々木 由実

(何…それ…それじゃあまるで…)

佐々木 由実

どっ……どうして…

柚上 蓮斗

っ……あぁもう気づけよ!!

怒っているのか、照れているのか 分からないくらいに顔を赤く染めた蓮が、今後はまっすぐ私を見つめる

柚上 蓮斗

好きなんだよ!!
お前が!!

佐々木 由実

っ…!

佐々木 由実

(いっ…今っ!!今アイツ…私のこと好きって言った!?)

またからかわれてる…そう思いたくて見つめ返した蓮の顔はこれまでにないくらい真剣だった

佐々木 由実

いつ…から?

柚上 蓮斗

結構…前から…

そこから、どうやって家に帰ったか 分からない

いろんなことが一度に起こりすぎて、 頭がパンクしそうで…

心臓がうるさくてうるさくて 仕方がなかった

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

短編のつもりでつくったのに…

1話終了のつもりが3話にまでのびてマス……

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