花はいつか華になる ⒉

これは、「花はいつか華になる 1」の続きです

まだ見てない方は是非そちらも

橘華

その少女は とても美人で

勉強もできて、運動もできて。

…優しくて

なんでもできる

みんなの理想の様なとても素敵な女の子だった

花の周りに居た人達はすぐ華の周りについた

当然だろう

美人で優しくて勉強も運動もできて…なんでもできる完璧な少女

そんな子に花が劣るのは必然的だった

今まではスクールカースト上位だった花

華が来た瞬間花の価値はガクッと落ちた

先生だって華の方を頼るようになったし

友達だって花に話しかける人は少なくなった

はやく、しんでほしい

しんで、しんでしんでしんでしんでしんでしんで死んで死んで死んで死んで死んで死んで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

貴女みたいな屑野郎がいるから私がこんなに辛い思いをするのよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

私の為にも早く死んで

死ね

…死んでよ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!

花の重く、苦しい思いは募っていった

あなたは車に轢かれて潰れる、惨めな道端の雑草の花。この子は美しく王国の宮殿に飾ってある様な華。

華の周りにいる人からそう言われているみたいで苦しかった

ある日、花は華に話しかけられた。

眩しいくらいの笑顔で華は言った

海と華はぱたぱたぱた…と廊下を走って行った。 きっと、何かあるんだろう

思ったよりも、いい子だったな

…友達に なってみたい

…

6時間目の授業が終わった後

少し用事があり保健室に行った

保健室

ガラ…

ちゃっちゃと保健委員の仕事終わらせて、早く帰ろ…

あれ

人と話すのって

こんなに楽しかったっけ…?

その日は、橘さんと一緒に帰った

橘さんと一緒にいる時間は、すごく楽しかった。

「ずっとこの時間が続けばいいのに、」

そう、思った。

けど、橘さんを一時的にでも恨んでいた私に、そんなこと思う権利はないと思ったし、何よりも

橘さんの取り巻き___________海たちが、そんな事許すはずが無いと思った。

だから、ほんとは、断るハズだったんだけど…ね

やっぱり、断れなかった。

海とのLINE

続く