コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
好きなのに、 哲汰なんかより俺の方がもっと先に好きなったのに。
でもいつも、哲汰の隣で笑ってて。
絡まれて仕返ししてる時の表情も、抱きつかれた背中に回す右腕にも優しさと愛おしさが溢れてる。
そんな気がする。
雑誌の取材とかでも哲汰と絡みまくってて、 今もほら。
哲汰
直弥
直弥
哲汰
哲汰に睡眠の邪魔されて、 馬乗りされてんのに咎める声は優しい...気がする。
俺がいつまでも見てるだけだったのがいけなかったのかな。
もっと積極的に絡み行けばよかったんかな。 ...哲汰みたいに
颯斗
そう、哲汰じゃなければ、
メンバーじゃなければ、
こんな悩まずに振り向いてもらえる方法探すのに。
永玖
溜め息をつく俺に気付いてくれるのは、 大抵さとりのどっちか。
なおくんは変わらず哲汰とキャッキャ騒いでて、 こちらに気付く様子もない。
こんな醜いことで悩んでるなんて知られたくないから、都合はいいんだけど。
颯斗
颯斗
永玖
颯斗
...その嬉しい言葉、なおくんからも聞きたいんだけどな。
なおくんは俺に頼ってくること少ないし。
直弥
不意に首元に腕が垂れてきて肩を震わせる。
視界に写る男にしても綺麗な手と嗅ぎなれた匂いに、 背後にくっつくのは想い人であることが分かった。
哲汰
なんて少し離れたとこから哲汰の喚き声が聞こえてくるから、疲れて避難してきたんだと思う。
両肩に乗せられたなおくんの重み。
大好きな人の重みだからそれも嬉しかったり。
直弥
そう言い返して俺の隣、 1人分だけ空いてるソファに座るなおくん。
肩の触れそうな至近距離にいるって考えると妙に緊張して、今日も自ら地雷を踏み抜く。
颯斗
直弥
そう溜め息つきながらボヤいてるけど、気付いてる?
今のなおくん、すごい優しい顔してるよ。
そんな顔しないでよ、
分かってるけど脈ないって突き付けられてる気になって辛いじゃんか。
直弥
直弥
颯斗
触れそうで触れない肩。 恋人だったら...哲汰だったらもっと近づけるのかな。
さっきまで彼の温もりがあった首元に手をやる。
視界の端には、なおくんの綺麗な手が映って。
...握りしめたい、その手で包んでほしい、抱き締めてほしい。
出来ることなら、奪ってしまいたい。
颯斗
こんな想い口にしたら、哲汰との友情も、 なおくんの、皆の信頼も全部どこかに行ってまうから。
颯斗