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翌日
いふ♀︎
心の片隅にあった小さな、興味をなくしたら簡単になくなってしまうくらいだった不安は日を追うごとに大きく、心のいちばん深いところまで深く根を拡げる
歌い続けて1時間経った時、ほとけが起きた。
ほとけ
一瞬聞き間違いかと思った。ほとけのちゃんとした声が聞けたから
それでも、いま歌を止めたらほとけがまたもがき苦しむみたいに思えて、歌うのを止められなかった
ほとけ
そう言われてやっと歌うことをやめる。
いふ♀︎
途切れ途切れにしか声が発せられない。 喉が焼けたみたいにヒリヒリしてズキズキする。空気が喉を通る度に鉄の匂いが鼻をすり抜けていく
今のほとけよりも酷い声。ほとけにはこんな醜くて、汚い声聞いてほしくなかった。
ほとけ
その言葉を聞くだけで深く根を張っていた不安も、失望も諦めも何もかも全部吹っ飛んだ
穂乃果
穂乃果
穂乃果
穂乃果
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