テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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もう一度でいいからあなたの声を聞きたい

第1話 - もう一度でいいからあなたの声を聞きたい

2025年01月17日

#iris

#女体化

#しむちゃんこれ見て

優莉菜🌱🎼🖤

優莉菜

こんにちは優莉菜です！

優莉菜

今回は紫夢音さんのコンテストに参加させていただきます！

優莉菜

黒白♀️部門を書こうと思います！

優莉菜

下手くそなのでどうかはわかりませんがw

優莉菜

紫夢音さんに刺さるように頑張ります！

優莉菜

どうぞ！

俺は悠佑20歳

コンビニバイトをしている大学生だ

最近は大学に行って、バイトして、帰って勉強して…そんなことの繰り返し

悠佑

(はあ…つまんな)

悠佑

(なんかおもろいことないんかな…)

初兎

…ｷｮﾛｷｮﾛ

初兎

ﾄﾃﾄﾃ…ﾄﾃﾄﾃﾄﾃ

そこにある女の人がコンビニに入ってきた

やたらとキョロキョロしてたので俺は声をかけた

悠佑

何かお探しですか？

初兎

あっ…これ探してて

悠佑

…ああ、それはあちらですね

初兎

ありがとうございます！

初兎

うちこういうのがめっちゃ好きで…！

彼女はすごく楽しそうに話をした

いつも俺は同じ作業の繰り返しで楽しいことがなかった

でも彼女はそれを吹き飛ばしてくれるかのように笑った

初兎

お兄さんもしかして大学生さん？

悠佑

ああ、そうです

悠佑

今3年で…

初兎

え？うちと一緒やん！

初兎

運命やん！！

悠佑

…ふはっ

悠佑

確かにそうですね

初兎

…やっと笑ってくれた

初兎

あと同い年やで敬語はずそ？

悠佑

あ、はいっ…うん

初兎

ほなお兄さんまた来るでー！

悠佑

…

彼女のことを例えるのなら

太陽みたいな人だった

初兎

ふんふふーん♪

うちは初兎！

今日はおもろくて優しいお兄さんに出会った

同い年で気が合いそうやったし、同級生に友達がいないうちにとってはいい出会いだった

初兎

また会えるとええな～

初兎

毎日あそこ通おかなw

キモいおじ

お嬢ちゃん♡

初兎

…うげえっ

油断してた

キモいおじ

こんな時間に一人は危ないよ♡

キモいおじ

おじさんが一緒に帰ってあげようか♡

初兎

ｳｴｯ…結構です。家すぐなんで

キモいおじ

まあいいからいいから♡ｶﾞｼｯ

そいつが急に腕を掴んできた

初兎

やめてください！いいですって！

キモいおじ

大丈夫だから♡

あぁっ…これだから男はっ…

そう思った瞬間

悠佑

勝手に女性の手を触らないでください

悠佑

こんな夜道でナンパですか？

悠佑

彼女も嫌がってますけど

さっき出会った彼だった

キモいおじ

お前には関係ねえよ

悠佑

関係あります。知り合いなんで

つい…その姿に見とれてしまった

キモいおじ

いいからどけよっ！ｶﾞｯ

悠佑

…これ以上手出したらその腕へし折る

キモいおじ

ﾁｯ…ﾀﾞｯ

悠佑

はあ…大丈夫やった？

初兎

…っあ！大丈夫やよ！

初兎

また助けてもらってまったな💦

悠佑

全然ええって！

悠佑

バイト帰りやったし

悠佑

でもああいう奴もおるではよ帰り？

初兎

あっ！うん！

悠佑

じゃあまたな！

初兎

…あのっ！

初兎

うちは初兎っ！

初兎

名前…

悠佑

あぁ言ってなかったな

悠佑

悠佑やで！

初兎

…悠くんって呼んでええ？

悠佑

悠くんか…初めての呼ばれかたやな

初めて…

悠佑

じゃ、またな！初兎！

初兎

！…またね悠くん！

初兎

…ﾎﾞｰｯ

…うちは彼に一目惚れしたようだ

あの日から彼女とは…初兎とは仲良くなった

初兎

それでな～悠くん

悠佑

初兎

悠佑

話はめっちゃおもろいんやけど

悠佑

俺バイト中よ？

初兎

ええやん！うちが話したいんやで！

初兎

…嫌やった？

悠佑

全然！初兎が来てから楽しいで！

初兎

…///

悠佑

？…何照れとるん

初兎

別にっ…なんでもあらへん…///

悠佑

？

二人で出掛けたりもした

初兎

ほわ～✨

初兎

悠くんこんなおしゃれなカフェ知っとったんや～

悠佑

流石にそれくらいはな

悠佑

ていうか俺のことなんやと思っとるん？

初兎

え脳筋

悠佑

お前なぁw

初兎

ごめんごめんっ！！

初兎のおかげで1日が楽しくなった

でも

あれから初兎はここに来なくなった

それも1ヶ月

悠佑

…今日も来おへんかったな…

悠佑

…どないしたんやろか

連絡手段はない

毎日のように初兎が来てくれていたから必要なかった

初兎が来なくなって、またいつもの日常に戻ってしまった

悠佑

…会いてえな

悠佑

……帰るか

悠佑

ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

悠佑

(俺嫌われるようなことでもしたんかな…)

悠佑

(それとも何かあったとか…？)

悠佑

(…連絡先聞いておけばよかったな)

ﾄﾞﾝｯ

悠佑

あっすみません

？？？

あっ！いえ、こちらこそ！

悠佑

…！

目線の先にいたのは

初兎

…！

初兎だった

初兎

ﾀﾞｯ!!

？？？

あっ！待ってしょうちゃん！！

？？？

…行っちゃった

逃げられた

やっぱり嫌われて…

？？？

あの…！

？？？

しょうちゃんの知り合いですか？

悠佑

…はい

悠佑

…あなたは初兎の友達ですか？

？？？

あ、そうです

ないこ

ないこって言います！

悠佑

えっと…ないこさん？

ないこ

ないこでいいです！

悠佑

じゃあ…ないこ

悠佑

俺悠佑って言うんやけど、最近初兎と仲良くなって

悠佑

俺コンビニでバイトしてるからいつも来てくれとったんやけど…最近来てくれんくって

悠佑

なんか知っとる…？

ないこ

え…？聞いてなかったんですか…？

ないこ

しょうちゃんは…

耳が聞こえなくなっちゃったんです

悠佑

…え

ないこ

なんかストレスから来るものみたいで、治るかわからないって…

悠佑

っ…！

悠佑

そんなっ…

ないこ

しょうちゃん最近面白い人と出会ったって言ってたんですけど…あなたなんですね

ないこ

てっきり知り合いなら聞いていたものかと…

悠佑

そうか…ありがとう

悠佑

…初兎に１個伝えてほしいことがある

ないこ

何ですか？

悠佑

初兎と……

うちは耳が聞こえなくなった

悠くんとカフェに行って帰ってきた後

なんの予兆もなく耳が聞こえなくなった

病院へ行ったらストレスから来たものだと伝えられた

正直びっくりしたし、耳が聞こえないのは大変だった

最初は筆談でしかしゃべれなかったし、今は手話を覚えたけど覚えるまでが大変だった

耳が聞こえないなら迷惑かけちゃうと思い、悠くんの所には行かないようにしていた

なのに…

『』は筆談です

初兎

『何でうちを呼んだん？うちと話がしたいって…』

初兎

『ないちゃんから聞いたんやろ？耳が聞こえんくなったって』

悠佑

『なにも話さんままは俺も気持ち悪かったし…迷惑やった？』

初兎

『だってめんどくさいやん！いちいち話すのに時間かけちゃうし声も聞こえんし』

初兎

『うちは悠くんに迷惑かけたくなかってん！』

初兎

『なのに何でっ…！』

悠佑

『初兎俺をよく見といて』

悠佑

ｽｯ

俺は　あなたが　好きです

初兎

『手話…？』ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

悠佑

『これだけできるように練習したんや』

悠佑

『俺はどんな初兎でも好き』

悠佑

『だから一緒にいたいと思っちゃあかんか？』

初兎

…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

初兎

『何であなたはそんなに優しいの？』ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

初兎

『こんなうちでも好きって言ってくれて』

初兎

『このためだけに手話を練習して』ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

初兎

『そんなあなたの優しい声をもっと聞きたかった…！』ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

悠佑

…ｷﾞｭｯ

初兎

…！ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

悠佑

『落ち着いたか？』

初兎

『うんありがとう』

初兎

『うちは出会ったときからあなたが好きでした』

初兎

『うちも悠くんが好きです』

悠佑

『じゃあ付き合ってくれるか？』

初兎

『はい！』ﾆｺｯ

悠佑

『絶対耳が聞こえるようにしてやるからな』

初兎

ﾆｺｯ『ありがとう』

五年後

悠佑

初兎～？まだか～？

初兎

待ってや悠くん💦

悠佑

…もう初兎の耳が聞こえるようになって2年か

初兎

あのときは悠くん必死になってくれてたもんね

初兎

ありがとね

悠佑

…どーいたしまして！

初兎

さっ！デートしよ？

悠佑

付き合って2年の記念日やもんな！

悠佑

時が流れるのは早いなぁ…

初兎

そうやね…

悠佑

…じゃあ行こか

初兎

うんっ！

end

ありがとうございました！！

この作品はいかがでしたか？

5件

めちゃええやん

白黒のからみ良き。これからも頑張ってください

優莉菜🌱🎼🖤

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