今作品には ❐橙紫 ■紫病み要素 が含まれます 繋がりモノなので前編をご覧になってから 読むことをオススメ致します
通報・転載NG
無事にアパートから抜け出した
紫ぁくんは体力がないのか、
歩けなくなってしまった。
橙
はぁ”っ、はぁ、はぁ…ッ
紫
ごめんね…重いよね…
橙
んな、ッこと、ないっ。
やばい。
マズイかもしれない
囲まれている。
紫
ぁ…
橙
………ッ
『お前は囲まれている。諦めるんだ』
『さもなくば撃つ、』
橙
なぁにが囲まれている…だよ…
紫
橙くん…
紫
相手は大人だよ、高校生の俺等に勝てないよ…
橙
紫ぁくん…
橙
俺は“喧嘩に負けない”橙さんやで。
紫
でも…
橙
流石に銃には勝てないのはわかってる
橙
………
2メートルじゃ死なないだろ…
紫
え…なんで下がるの…?
橙
ッあばよ!
バッ…
『海岸側に落ちたぞ!』
『二手に別れろ!』
、
橙
っしょ、ッ…
足がビリビリする…
紫
…、ッ
橙
大丈夫か?
紫
死ぬかと思った…
橙
…
橙
アイツらは回って行かないとここに行けない。
橙
大チャンスや。
紫
…
橙
……上で騒がしくなくなったら
橙
俺は紫ぁくんを投げる。上にな、
紫
橙くんは…、
橙
自力で登れるやろ。
紫
…
正直…無理な気がするが…
橙
ッ…
ちゃんと計算している。
橙
…両サイドから来た。人数はそれぞれ…
橙
15人。囲まれたとき30人だったから全員だ
橙
俺の上に乗れる?
紫
うん…
橙
俺をトランポリンだと思って。
紫
ッ…うんっ。
橙
いくよっ!
思いっきり紫ぁくんを押す
よかった。成功した。
紫
上には誰もいないよ!
橙
最高。
ポッケからクライミング用のピッグを取り出す
橙
無名ハッカー…
橙
お前のデータ、信じる…ッ!
コンクリートの壁にしっかりと突き刺し、
横振りに反動をつけて
一つ一つ、確実に。
橙
登る…。
ガチャっ…
橙
はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…ッ
紫
ッう、ぅ…ッはぁ…っ
橙
どしたん?
紫
なん、か、息、しずらい、ッ
橙
落ち着け落ち着け、
橙
もう大丈夫やて。
ぎゅ…ぅ
紫
ひっ…はっ……
橙
過呼吸になってるだけ。
橙
ほら、な?…はぁ…はぁ…
紫
……はぁ……ッはぁ…
橙
上手。
紫
……
紫
親…死んでないみたい
橙
ん……
橙
ん…?マジで?
紫
警察からの着信凄い…ッ
橙
それは…生きてるかもな…
紫
…捕まったことを祈るよ
橙
せやな。
紫
…これからどうやって生きよう
橙
とりあえず俺の寮来なよ、
橙
警察沙汰になってるんだろうし…
橙
ほっとくのが一番。
橙
事情聴取されたら話すだけ
橙
それだけや。
紫
ぅん…
橙
紫ぁくん…、
紫
はぃ…ッ
橙
よぉ頑張ったな。
紫
ッ…ポロポロ
橙
ん、泣け泣け。
橙
借金も返せただろ…あれで
紫
ぅ"んポロポロ
橙
明日は学校…行こや?
橙
それとも明後日にするか?
紫
また虐められる…
橙
そんときは俺が守ったる。
橙
約束したやろ?
紫
…うん…(笑)
橙
とりあえず今度病院行こう。
紫
そうだね…。
頑張って学校に行って。
普通に過ごして………
…勉強は遅れちゃってるけれど。
虐められそうになったら
橙くんが守ってくれる。
俺達は3週間という短い時間と中
深い友情を感じられた
紫
黄さん…何してるんだろ。
橙
ん〜?金持ちなんだから悠々と過ごしてるよ
橙
多分(笑)
紫
んは(笑)
紫
そうかもしれないね、
橙
せやな…
紫
そういや橙くんの印象がガラッと変わったなぁ
橙
俺ぇ~?
紫
もっとツンツンしてた。
紫
あぁ…おぉ…とかしか言ってなかった(笑)
橙
マジかよ…w
紫
俺ね…橙くんのこと信じてよかった。
紫
アパートにいるときも…
紫
ずっと…
紫
ずっと不安で。
紫
もう出られないんじゃないかと思った
橙
3週間くらいで助けられて良かった。
橙
あのまま働くハメになってた気がする…。
紫
……ふぅん…
紫
でも橙くんが来てくれるって思ってたよ。
橙
……
橙
ん…ニコ
黒く汚れてしまった心は治らない
紫
はぁ……
橙
俺な…本当は選択誤ったんじゃないかって…
橙
いまさら遅いのにな。
紫
そんなことない。
紫
鮮明な判断だったよ。
橙
それはよかった。
紫
おれね…橙くんに会えなくてなちゃいった(笑)
橙
………ッ//
橙
あのさ…俺…から…紫ぁくんに…
橙
大事な話があるんや。