【1章】特殊部隊ERROR

注意 今回、メーカーの加工があります 加工加筆ＯＫのメーカーさまです。 苦手な方はバックするようお願いします

サーヴァっていう悪魔？に確か蛍さんの過去を教えてもらうはずだったんだけど…

そんなことを考えているとひとつの悲鳴が聞こえた

やめろ！離せ！！！

その声は、少し高かったが、とても、とても聞きなれた声だった

でも、その姿は、

全くの別人と思えるような姿だった

酷い姿だった

何かがあったのだろう

1面血だらけだった

そして蛍さんを掴んでいる人は誰だ？

いや、俺は見たことがあるはずだ

あいつを、俺は知っている

思い出せ、思い出せ！

どんな記憶でもいい！思い出すんだ！！！！

聞いたことがある

いや、俺は、俺は、そいつとあったことがあるはずだ

ｻﾞｰｻﾞｻﾞｻﾞ

蛍さんを掴んでいた人、いや、化け物は、

特殊部隊の最上位指揮官。 リヴィル・リコリス だった

1度だけ、名前を聞いたことがある

俺をスカウトした

斬鬼 鱗芽に

俺が斬鬼鱗芽【ｻﾞﾝｷ ﾘﾝｶﾞ】と出会ったのは、俺が霧に包まれた平原で追われているときだった

ｷｭｰﾝ…

その時俺は助けを求めていた幻獣の狐を助け、捕まえていた奴らから逃げていた

能力を使えばすぐに逃げれたんだと思う

でも俺は使わなかった

怖かった

初めて使った時、相手はゾンビのようにこちらを覗いた

その時の目が、忘れられなかった

俺は1人の人の人生を狂わせたのだ

だから、能力は使えなかった

救えないような罪人なんてことは分かっている

でも、使えなかった

ﾊﾞﾝ

打った弾が俺の腹を抉った

その時だった

おにーさんさー？混合種？

その言葉は何度も聞いた言葉だった

俺を人型ERRORだと疑った奴らから、、何度も何度も何度も聞いた言葉だった

俺は混合種だ。

神獣との混合種

狐の、神獣。

狐の神獣は心を操る能力を持つ

それのせいだろう。俺が精神操作なんて物を持っているのは

そして、男は喋り始めた。

打たれてくる銃弾を躱しながら

おにーさんさーなんで能力使わないのお？

嘘をついた。

確かに精神操作は戦闘向きではない。

だが、集団戦では戦闘向きになる

仲間同士で殺し合わせることも出来る

こちらの兵にすることだってできるのだ

こんな事は、能力を持つ俺しか知らないはず…だった

この男、斬鬼鱗芽には嘘なんて通じなかった

能力を知らないはずのこいつがなぜ嘘だと思ったのか

答えは簡単だった

ここだった、あいつがリヴィルという名を出したのは

俺達を追っていた敵は全て消された

そしてその後、

俺は斬鬼に紹介され、特殊部隊に配属された

動けない！？

…そうか、ここは記憶の中だ。

動けるはずもない

そう思った瞬間

蛍さんが叫んだ

そして見慣れた男がやってきて、蛍さんを捕まえた

斬鬼鱗芽だった

ﾎﾞｷｯ

遠くで倒れた女性が見えた

俺は、見ることしかできなかった

残酷な光景を、怒りに染まった蛍さんの顔を

見ることしか出来なかった

そしてこの後、とても奇妙な光景を見た

倒れた女性の魂が蛍さんに吸われて言ったのだ

考えられるのは一つだけだった

それは

蛍さんの能力

これが可能になる

オレガコロシテアゲルカラ

っ！！！！！

そこからは言葉にするのも嫌なような光景だった

女性の魂を取り込んだ蛍さんは、リヴィルの、顔を切った

斬鬼達はすぐに気を失われ、リヴィルだけが蛍と話していた

蛍さんが涙を流し始めた

大切な弟なんだよ

リヴィルは斬鬼達を連れてどこかへ転移した

それじゃあ、、今までの事は、

全部、嘘？

はい！こんにちは〜

ゆーです！

今回は律くん編で、蛍くんの詳しい過去がしれましたね！ まさかの蛍くんは、仇が指揮官をしている特殊部隊にいたとは… まぁこれくらいにして！ 特殊部隊ERROR〈黒羽律編〉 見てくれてありがとうございました！

次回 特殊部隊ERROR〈真実と嘘（夜潟慧流編）〉 よろしくお願いします！