🩷桜鬼❤️

タッタッタッ

タッタッタッ

タッタッ

タッタッタッ

タッタッタッ

タッタッ

タッタッタッ

ザクッッッッッ

父さんの仇、、、俺が絶対にとるから

待っててね

なんでこうなった、、、

昨日

高校の下校中、普段通る桜がある公園の横を通った時

桜の下のベンチで寝ている人がいた

今まで見た事がない人だった

その時は俺も帰るのが遅く、空は暗くなっていたので

こんな人気のないところにいたら凍えてしまうと思った

もう春だけど寒いから

話しかけて1秒で後悔した

この髪色怪しいとは思っていたけど

角が生えて、、桃色の髪と目、、

鬼という種族のトップ

桜鬼家の鬼だ、、、

どうする、逃げるか、、、?

でも怪しまれたら、、、

俺がこんなに焦っていたのにも理由がある、、、それは

俺が赤髪だから

この世界では赤髪は殺されなくてはいけない存在だから

どうすれば、、、

なんだこいつ

いくら桜鬼とかいう家系でも性格悪すぎやしねぇか？？

、、、

ムカついて結構酷いこと言ったかも

こっち見て固まってるし

、、え、、

待って赤髪なのバレた、、？

なんでバレた、、、

なんか、、ぶつぶつ言ってるけど

怖いし、、逃げよ

怖い怖い、、、

こんなんほぼ強盗だろ！！？？

俺は家の中、鬼は外にいて

玄関の扉をお互いに押している状況

傍から見たら警察もんだが

夜も遅いし

何よりこいつが桜鬼家のやつだから

誰も助けてくれない

その瞬間先程とは比べ物にならない力で扉が押された

俺は急な力に耐え切れず後ろによろけた

ぎゅ、と目をつぶったが、ふわりと桜の匂いがして

鬼に支えられていた

いそいで鬼を押しのけて部屋に向かう

俺の部屋には鍵がついているし

1夜明ければ諦めると思っていた

朝

あんま寝れなかった、、、

まぁいいや、どうせ帰ってるだろ

俺はリビングへと向かった

そして冒頭に戻るわけだ

いやいやいや、、え？？

意味わかんない意味わかんない

自分の分もちゃっかり用意してるし

目の前にはピザトーストと簡単なスープ

めちゃくちゃ美味しそう、、

正直めちゃくちゃお腹すいたし、、

食べてるし、、

変なもの入ってるとかはない、、と、思う

ボソりと無意識に口から出てしまった

自分の言ったことに気づいた時にはもう遅い

うぉぉ、、うるせぇ

そう言って荷物を持って逃げるように部屋を出た瞬間

行ってらっしゃいなんて

久しぶりに言われたなぁ、、

あれに作って貰ったから、、、

時計を見て、急いで学校に向かった

教室に入って後ろの席に着く

俺には友達が本当にいない

学校で話せるのは同級生のひとりと

先生の1人

まぁ、、仲良くなって赤髪バレても困るし

、、でも、父さんがいた頃は、もっと色々な人と関われていた気がする、、

キーンコーンカーンコーン

チャイムのおとがなった瞬間先程までうるさかった教室は一気に静まりかえる

先生に聞こえないようにため息を着く

朝のお知らせを聞き流しながら

窓の外を見ていた

昼

来た、、、

ﾊﾞｧｧｧｧﾝｯ

大きな音を立てて教室の前に立つ

これが同い年で唯一話せるほとけ

アホだけどいいやつ

グイグイと引っ張られる

お弁当作れてないから

ﾊﾞｺﾞｫｫｯｯｯｯｯｯｯ

またすごい音を出して音楽室に入っていくほとけっち

このふたりが唯一の友達

1人先生だけど、、

本当に信用してるから、赤髪であることも話してる

父さんが話したけど、、

2人とも馬鹿だけどすごいいい人

兄貴はモテる

すごく(倒置法)

顔もいいし料理も音楽も運動もできるし

何より優しい

勉強はできないけど

そこはギャップ萌え(クラスの女子談)

まぁなんかめちゃ持てるから

お弁当をいっぱい貰うらしい

ちょっと大きめのお弁当を貰う

そこからは最近の話をしたりして昼休みを過ごした

眠すぎる

ちょっとくらいなら、、ダメかな、、

やば、、ダメだ、、

ねむ、、ぃ、、、

あれ、、？俺、、

え、もう下校時刻なんだけど！！？？

、、いや、、違うか

先生にも、、嫌われてるんだ俺、、

帰ろう

結構暗いな、、

なんかいる

俺の事探してんのか、、、

家に帰るにはこの道しかない

ちょっと逃げて諦めさせよう

ここまでくれば大丈夫だろ、、

え、、誰？