そると.
そると.
そると.
そると.
そると.
そると.
そると.
⚠ttjp. 死ネタ. 色々表現注意. 報われない. メリバ…?
jp.
ふいに、ttの名前を呼んでみた
tt.
ttから、優しい声色で返事が返ってくる
それとは別に、ttの方からガサガサとかなりの量の紙の音が聞こえてきた
jp.
jp.
jp.
そう声をかけると、ttはふるふると首を横に振った
tt.
tt.
tt.
ttが、俺のおでこにそっとキスを落とした
ぶわわわ、と、自分の顔が真っ赤に染まっていく
tt.
かわ…!?!?///
jp.
jp.
そう早口で言い残して、俺は逃げるようにキッチンへと向かった
キッチンに着くと、早速ポットに水を入れて、湯を沸かす準備をする
その間に、ttと俺が好きな茶葉の袋を取り出して、マグカップの中に放り込んだ
いつもはもったいなくて飲めなかったけど、今日くらいは贅沢してもいいよね
…そうだ、昨日買ったミルクも入れてみよう
俺もttも、ミルクティは好きだから、ちょうどいいや
そんなことを考えている間に、ポットの湯が沸騰した
慌てて取ろうとすると、指にじりっとした痛みが走る
jp.
傷んだ箇所を見ると、指の先端だけが、綺麗にくっきりと赤くなっていた
jp.
jp.
今度は何も無いように、慎重にポットを持って、マグカップにお湯を注ぐ
こぽぽぽぽぽ…、と、水の音がキッチンに響いた
そのまま蒸して飴色になったら、そっとミルクを流し込む
ミルクが入った途端に、綺麗な飴色だったものはみるみるうちにミルクティ色へと変わっていった
それをそのままttの元へと運んでいく
jp.
jp.
俺が声をかけると、部屋の棚の方で掃除をしていたttが、ひょこっと顔を出した
そして、いそいそと食卓にある自分の席に座った
tt.
jp.
ttに促され、俺はttと向かいあわせの椅子に座った
ttが、俺が席に座ったのを確認した後、早速ミルクティに口を付ける
ttの顔が、ぱあっと輝いた
tt.
jp.
俺も1口、口にミルクティを含んでみる
優しい甘さと、じんわりとしみるような温かさが、口の中に広がった
jp.
俺がぼそっと呟くと、ttが、「せやろ?」と、嬉しそうに言った
まるで、前にミルクティを飲んだ時の幸せな時間が戻ってきたようで、嬉しくて仕方なかった
俺たちは無言のまま、1口、また1口とミルクティを飲み続けた
部屋に響くのは、ミルクティをすする音だけ
それ以外の音なんて、まるで元から無かったかのように、何も聞こえなかった
喧嘩も何もしていない
ただただ、俺たちは、目の前にあるミルクティを、訳もなくすすり続けた
jp.
ふいに沈黙を破ったのは、他でもない俺だった
ミルクティに映る自分の顔を見つめながら、まるで独り言のように口にした
tt.
視界の外の方から、ttの同意の声が聞こえた
jp.
jp.
1度ぼやき始めたら、次々と言葉が溢れ出してくる
もう自分でも何を言っているのか分からなかった
jp.
jp.
jp.
jp.
jp.
tt.
喉が震える
ミルクティを喉に流しこもうとカップを持ち上げると、カップを持つ手が震えていることに気がついた
何度もカップに口を付けようとようとするが、手が震えて上手く口を付けられない
顔を上げると、ttが悲しそうな表情でこちらを見つめていた
ぐおん、と、心が重くなった
jp.
jp.
jp.
ミルクティに写った自分の顔が、ぐにゃりと滲んだ
jp.
きっと俺、今、酷い顔だ
ぐしゃぐしゃで、ぼろぼろで、ttの恋人は思えないような、酷い顔
最期にこんな自分の顔見なくて良かった、と思った
tt.
俺の体を、暖かいものが包み込んだ
ふわっと、ttの優しい匂いが香る
気づけば、俺はttに抱きしめられていた
tt.
tt.
自分でそういった割には、ttの声はしゃくり気味だった
首筋の所が、しっとりと水滴で濡れた感触がする
もう目はぱんぱんで、顔もぐしょぐしょだって言うのに、どうしても、2人して涙は止まらなかった
涙をぬぐったりしても、ぬぐったより酷い量の涙がこぼれ落ちる
しばらくしないうちに、どちらともなく、お互いに触れ合い始めた
口やおでこにキスしたり、手を握りあって、ただ見つめあってみたりして、
初めて恋人になった時のように、ぎこちなく、心底幸せそうに
jp.
jp.
俺は、ずっとttの名前を呼び続けた
世界で1番最愛の人の名を、ずっとずっと、何度も、何度も、繰り返した
それに対してttは、俺が名前を呼ぶ度に、うん、うん、って返事をして、俺の頭を撫でてくれた
…あたたかい
もう頭も撫でて貰えないんだな、と思うと、余計涙が止まらなかった
もうミルクティが冷めきった頃
ようやく俺たちは、体を離した
ttの顔は今までにないくらいぐしゃぐしゃで、俺の顔もこんな感じなんだろうな、と思った
2人でまた向かいあわせの席に着いて、とっくに冷めたであろうミルクティの入ったカップに手を伸ばす
喉をうるおすために1口飲んでみると、ミルクティは案の定生ぬるくなっていた
そうして俺とttは、「お茶のお供」に手を伸ばす
まだ自分の手が震えていたけど、今度こそ、俺は見ないフリをした
jp.
かすれ声で聞くと、ttが、俺と似た声で答えた
tt.
tt.
淡々とした口調でそう言うと、ttがそれを口に放り込む
続いて俺も、2粒ほど手に取って、口に放り込んだ
それを一気に、ミルクティで流し込む
あんなに甘かったはずのミルクティは、舌にこびりつくような苦さでいっぱいだった
tt.
横から声がかかり、俺はゆっくりと横をむく
jp.
リビングの床で、2人
これから眠るかのように、幸せそうな顔で寝転がっていた
tt.
tt.
tt.
握っていた手に、更に力がこもる
俺はそれに返答するかのように、そっと握り返した
jp.
jp.
痺れてきた体を何とか動かし、最期に2人で、そっと唇を合わせた
きっと、俺が起きたら、ttはそこに居ない
朝起きたらかかる、優しい「おはよう」の声も、
寝起きの俺を出迎えるおいしい朝ごはんも、
それをttと一緒に、他愛の無い話をしながら囲む時間も、俺が起きた時には、もう全てが当たり前じゃなくなっている
そうしているうちに、だんだんまぶたが重くなってきて、手から力が抜けていく
tt、いつもはこんな時間に眠ったら、「夜寝れなくなるからやめとき」っていって起こしてくれるのに、今日は、言ってくれないんだな
少しの虚しさを感じながら、ほどけかけた手を繋ぎ直して、その時を待つ
しばらくして、ゆっくりと、脳みそが回らなくなっていくのを感じた
俺はなんとなく現状を悟って、最期にttに、 「おやすみ」と声をかけた
声に出来ていたかは、分からないけれど
tt.
tt.
そると.
そると.
そると.
そると.
そると.
コメント
13件
あ…ガチで涙出てきた…悲しいですけどめちゃめちゃ好きです…!
うんわぁぁーん😭 最後、jpさんのおやすみがttさんに届いていてよかった...が、来世では2人が出会いませんように、というttさんのセリフになんとも言えない虚しさと悲しさを感じた😭
メリバかぁ… 好きだなぁ(*˘ω˘*) 悲しいけど好きなんだなぁ( ̄~ ̄)