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スヒョン
陽菜さんは、蓮さんがどんな仕事をしているかご存知ですか？
陽菜
い、いえ
陽菜
なんか大学に通いながら仕事もしてるとは聞きましたけど。。
スヒョン
蓮さんは僕達RIGが所属している事務所の社長で、かつ僕達の総合プロデューサーです
陽菜
へ？
スヒョン
それも名ばかりのプロデューサーではなく、僕達の作品の作詞、作曲、編曲に加えて、イベントやコンサートの企画立案から実行、広報戦略など、あらゆる事をされています
スヒョン
事務所には僕達以外にもアーティストが在籍していますが、そのほぼ全ての曲は蓮さんが作ったものです
スヒョン
一言で表すと、神です
陽菜
うそ
スヒョン
蓮さん自身もアーティストとして活動されています
スヒョン
アジアとヨーロッパで蓮さんのことを知らない人はいません
陽菜
信じられない。。
陽菜
全然知らなかった
スヒョン
名前を変えて活動されていますし、日本では蓮さん自身はアーティストとして活動されていませんので、蓮さんが教えなければご存知なくても無理ないかもしれません
スヒョン
ですが全て本当の話です
スヒョン
僕達は元々、韓国で活動していました
スヒョン
ですが全く売れない時期が長く続き、解散する話し合いをしていました
スヒョン
今思えば、売れなかったのは当然です
スヒョン
音楽で世界を良い方向に変えるんだ！と意気込みながら、実際には売れたい気持ちばかりが先走り、自分たちのプライドを優先して物事を考え、周りが何も見えていなかった
スヒョン
そんな時に蓮さんと出会いました
スヒョン
蓮さんは「お前達が世界を変えたいと本気で思うなら、まずはお前達が変わってみせろ。そうしたら俺が一緒に世界を変えてやる」と言いました
スヒョン
初めはみんな反発していました。自分達より歳下の、しかも日本人が何を言うんだと
スヒョン
しかし２ヶ月が過ぎる頃には、そんな事は誰も言わなくなりました
スヒョン
蓮さんの仕事ぶりを横で見ていて、人を喜ばすとはどう言う事なのか、いかに自分達が思い上がっていたかを思い知らされました
スヒョン
それから更に半年が経った時、日本での再デビューが決まりました。
スヒョン
再デビューにあたり、グループの名前を変えよう、とみんなで相談しました。そして決まったのがRIGという名前です
スヒョン
これは公表していないのですが、RIGは”Ren’s Invitational Group”、蓮さんに招かれた者達、という意味です
スヒョン
蓮さんは恥ずかしがって少し嫌そうでしたが、どうしてもとお願いしてこの名前にさせてもらいました
陽菜
そうだったんだ。。
スヒョン
あ、すみません僕ばかり話してしまって
陽菜
あ、いえいえ
スヒョン
蓮さんの話になるとどうしても熱くなってしまうのです
陽菜
大丈夫です
陽菜
私もすごく驚いてしまって。。
スヒョン
もうひとつだけ話をさせてください。私達の代表曲に「unpromised」というものがあります
陽菜
あ！その曲知ってます！歌詞も曲も切なくてとってもいい曲ですよね！
陽菜
私、この曲だけは何回も聴いています
スヒョン
おお、それは蓮さんはとても喜ぶと思います。
陽菜
え、どういう事ですか？
スヒョン
僕達はこの曲を歌うために日本に来た、といっても過言ではありません
スヒョン
そしてこの曲は、蓮さんが全身全霊を込めて、蓮さんの幼馴染のために作った曲なんです
続きます
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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