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歪んだ愛

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歪んだ愛

1 - 歪んだ愛

♥

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2022年02月17日

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ジミン

今日来てくれてありがとう

おぅ!!兄ちゃんもたまには帰ってこいよ。正月も帰ってこなかったし。母ちゃん寂しがってたよ

ジミン

分かってる。次の連休にでも帰れたら帰るよ。母ちゃんによろしくな

うん じゃね

ジミン

気をつけて(*^^*)

ジミン

久しぶりに会ったら身長伸びてたなw

ジミン

そのうち抜かされるわwww

ジミン

あ、買いたいやつがあったんだ!!ついでに買い物してこ

ジミン

やばっ…遅くなったわ…

ジミン

ここ暗くて怖いけど 近道だからな……

ジミン

早く帰りたいし 行っちゃえ!!

ジミンは薄暗い公園を歩いていた

ジミン

……ん?誰かいる?

ジミン

いや、いないな…誰かにつけられてるような…怖すぎ…早く帰ろ

そう思い歩き出そうとした時

ビリビリビリ

ジミン

うっ…

体中に強い電気がはしり ジミンは気を失った

ジミン

んっ…いっ…

微力な電気がまだ体に残っていた

ジミン

ここは……?

ジミン

えっ?!な、なんだよ!!

ジミンは自分の状況に気がついた

足には太い鎖が付いていた

ジミン

なんだよこの鎖?!外れない!!

気が付きました?

ジミン

うわっ?!だ、誰だよ!!なんでこんなことするんだよ?!

お腹すいてる?ご飯を用意したよ

ジミン

話聞けよ!!

男が用意したご飯は 豪華な料理だった

ジミン

何が入ってるか分からないやつなんか食えるか!!

また来るよ

ガチャン

ジミン

出せよ!!ここから出せよ!!

ジミンの声は虚しく響くだけだった

ジミン

なんで…なんでこんな事に…

何度 鎖を引っ張っても ビクともしなかった

ジミン

腹減った……

空腹であったが 男が用意したご飯を食べる気になれなかった

ご飯食べなかったんだ…

はい、新しいご飯
ちゃんと食べて

ジミン

ここから出せよ!!なんでこんな事するんだよ!!

なんで…

それはあなたが好きだから

ジミン

はぁ?

僕だけのものにしたかったんだ

ジミン

なんだよそれ……ふざけるなよ!!そんな事でこんな事するなんてお前おかしいよ!!変人かよ?!

そうかもしれない……
僕はおかしいんだ…

だから僕はずっとここにいる

ジミン

意味わかんねぇ……何したってお前なんか好きにならない!!だから解放しろよ!!

無理だよ

君を…ジミンを手放す事は僕には出来ないよ……

ジミン

なんで……

愛してるから…

ジミン

気持ち悪っ

そうだね…僕は気持ち悪いんだ

ご飯食べてね また来るよ

ジミン

助けてくれよ……

あれから何日か経った

ジミンは用意された ご飯を食べようとしなかった

また食べてない……

ジミン

…………

ジミンは衰弱していた

ジミン

早く解放してくれよ……

出来ないよ

ジミンは脱水症状をおこしていた

ジミン

はぁはぁ…

バタッ

あ、ジミン?…

男はジミンに近づいた

せめて水分は取ってよ

苦しんでる姿見たくないよ……

そう言うと男は口に 水を含みジミンに口移しした

ジミン

んっ…ゴクン…

薄れゆく意識の中でジミンは男を見た

窓からさす月の明かりで 初めて見た男の顔は きれいに整っていて 悲しそうな瞳で俺を見つめていた

ジミン

お前……

バタッ

また意識を失った

グク

また明日

グク

おはようジミン

ジミンはまだ寝ていた 鎖に繋がっている足首は 赤く傷付いていた

グク

痛そうな足…

グクはその傷付いた足に 優しくKissをした

ジミン

んっ……ハッ!!……なにしてるんだよ

咄嗟にジミンはグクを蹴った

グク

うっ……

グク

ジミンご飯食べてくれ

ジミン

要らない

グク

体に良くないよ…
毒なんて入ってないよ

ジミン

要らないって言っただろ!!

グク

どうしたら食べてくれるの?

ジミン

解放してくれたら食べてやるよ

グク

無理

ジミン

なんで…

グク

僕はジミンがほしいから

ジミン

俺はお前のものになんかならない!!

グク

このままじゃ死んじゃうよ……

ジミン

死んだ方がマシだね

グク

頑固だね…仕方ない ちょっと乱暴だけど許してね

ジミン

え?な、何するんだよ…

グクはポケットから注射器を出し ジミンに刺した

ジミン

やめろ!!いっ…な、何するん……だ…バタッ

グク

ジミンを助ける為だよ

ジミン

ん……えっ?!

目が覚めたジミンは 自分のおかれている状況に困惑した

ジミン

体が動かないっ!!なんで手にも鎖が?ってこの点滴はなんだよ?!

グク

起きた?ジミン…

ジミン

一体なんだよこれ!!

グク

何も食べず飲まずで死にそうだから点滴で栄養をとらしたんだよ……

ジミン

ふざけるなよ……お願いだよ…たすけてくれ…

ジミンは恐怖と絶望に震えながら 助けを求めた

グク

泣かないでジミン

涙を流すジミン

頬に流れる涙にグクはKissをした

ジミン

?!

グク

キレイな涙……
全てが愛おしいよジミン

そして グクは唇にKissをした

ジミン

やめろ!!

両手両足を鎖で繋がれている ジミンは顔を背けることしか 出来なかった

グク

柔らかい…

グク

また明日ね

次の日

グク

おはようジミン

ジミン

……っ

グク

どうしたの?

ジミン

なんでもない…

ジミンは足に力を入れていた

グク

……あ、トイレか…

ジミン

ち、違う!!

グク

僕が手伝ってもいいけど…可哀想だから鎖を外すよ

ジミン

えっ……いいのか?

グク

トイレはこの部屋にあるからね。でも逃げられたら困るからちょっと寝てて

そう言うとグクは注射器を取りだしジミンに打った

ジミン

いっ…何打ったんだよ…

グク

体に力が入らないようにする薬だよ

グク

片足だけ鎖は付けとくから

グク

じゃ、また来るね

グクは去っていった

恐怖と絶望に苛まれていたジミンは

憔悴しきっていた

グク

おはようジミン

グク

今日もご飯食べてないね

ジミン

…………

グク

ジミン…僕のジミン

ジミンはただ窓の外を眺めていた

その目には光がなかった

グク

僕を見て…

グク

僕を愛してくれ

グクはジミンを抱きしめた

無抵抗なジミン

グク

ごめんね…愛し方が分からない

グク

ただ僕はジミンが好きで、ジミンを手に入れたかった

グク

こんなに愛してるのに何故ジミンに届かないんだ

グク

こんなに近くにいるのに今が1番遠く感じるよ……

グク

ジミン…僕を愛して

グクは優しくKissをした

ジミンのシャツのボタンを外し 首筋から鎖骨へKissをしていく

ジミン

………………。

ジミンは静かに涙を流していた

グク

何故泣くの?

グク

僕の愛は

グク

ジミンを傷付けるの?

グクはその場に座り込んだ

ジミン

俺は……お前を受け止めるつもりは……ない

何故だ?!

ジミン

ビクッ

グク

こんなに愛してるのに……

グク

何故受け止めてくれないんだ?!

グク

僕のものにならないなら

グクはジミンの首を絞めた

ジミン

うっ……

グク

……手に入らないなら……ずっとそばにいれるようにすればいい……

ジミン

うぅ……

グク

大丈夫 僕はずっとそばにいるから……

グク

僕はジミンがいる世界にしか生きれないよ…

ジミンは抵抗はしなかった

ジミンは死を選ぶことで自由になれると思っていた

グク

今 楽にしてあげる……

ジミン

うっ……

ジミン

…………。

グク

はぁはぁはぁはぁ

ジミンの手はゆっくり床に落ちた……

皮肉にもジミンの顔は 解放される喜びで笑顔であった

グク

ジミン…僕の愛したジミン……

グク

これから永遠に一緒だよ…
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