TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

闇のち晴れ

一覧ページ

「闇のち晴れ」のメインビジュアル

闇のち晴れ

3 - Ⅱ

♥

102

2023年11月15日

シェアするシェアする
報告する

指から垂れていく血は

一瞬宙を舞って

地に引っ張られていく

そんな儚い流れを見ることもなく

ただ血が止まるのを待つ

少量のはずの血が

鼻にツンと香り

吐き気がする

医者だって好きで血の香りを 感じているわけではない

本当は拒みたい

だけど守りたいものがあるから

遠ざかれない

俺が犠牲になることで

たくさんの人が平和に生きていける

俺の負の感情が

どこかで明るみに染まっている

だから

無意味じゃない

br

も〜...!!

br

どうにかしてよ〜...

訓練場で

休憩時間に愚痴をこぼす

shk

俺に言われても...

ため息をつきながらも

話を聞いてくれるshk

br

そのうち kr 失踪しそうで怖いってぇ...

br

失踪!しそう!

偶然出た言葉が駄洒落になって いたので繰り返す

shk

本人か総統に言えよ

僕の駄洒落はスルーされ 真っ直ぐな声が通る

br

言った結果が今だよ...

br

なんも変わってない!

shk

でも、そんなに心配しなくてもよくない?

shk

あいつも子供じゃあるまいしw

shkの言う通りなのはわかる

krも戦えるし

危機察知能力だって備わっている

だけど、僕が言いたいのは そういうことじゃなく

同じ場所にいるのに

遠く離れたような

大きく隔てられた壁が広がり

見えなくなってしまいそう ということ

shk

...いつかわかってくれるって!

俯き黙り込む僕を 元気づけようとする緑色

br

いつかじゃだめじゃん...

強い風が僕らを襲う中

弱々しい声で 小さく言葉を零した

草は心地よさそうに揺れ

葉は残酷に落ちていく

この一時さえも

世の中を変えていく

思うだけでは

なにも変わらない

大切とされるのは

結局 行動で

心の声は届かぬまま

なかったことにされていく

shk

そろそろ訓練 再開するか

br

お〜...!

体の怪我は少しの傷なら 簡単に癒える

でも心は違う

小さな傷さえも積み重なって

もう元には戻せなくなる

表面上は頑丈でいたって

内面は非常に脆い

床に零れた液体を ティッシュで拭き取る

綺麗だった床が

汚くなって

少し綺麗になった

鬱陶しい香りを消すために

カーテンを開け 窓を押す

生ぬるい空気が医務室を包み込む

窓辺で空気を吸っていると 突然勢いよくドアが開いた

sm

かくまってくれ!

kr

はいはい...w

わんっ...! と犬のような 鳴き声が聞こえる

俺はsmが開けたドアを閉め 話を聞く

sm

いやさぁ...

sm

近くで捨て犬発見したんだよ

sm

だから、連れて帰ろうって思うじゃん?

sm

で 連れて帰ったらさ

sm

knがうちでは飼えません!って言うのね?

kr

それで犬なんて連れてんのか

sm

そうそう

sm

また元の場所になんて返したくないんだよ

kr

knが飼えないって言ってるん
だからだめだろw

kn

そうだよ、sm

気配を感じさせずに医務室に 入ってきたkn

圧のある声からは怒りを感じる

kn

どうしても可哀想って思うなら
街で引き取ってもらえ

sm

……あぁ。

嫌そうではあったが 捨てるよりはいいと思ったのだろう

犬は街へと連れていかれた

この作品はいかがでしたか?

102

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚