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コメント
17件
少女レイほんとに神なんだよな!!!😇👼 KEIさんの作品まじおもろすぎてリピ確なんだよぉぉぉぉ( '-' )いれいすあーとも上手すぎて、、、😭同じ絵描きとして尊敬すぎる!
初コメ&フォロー失礼します!! 🎲イラストまとめ部屋(?)と、 今回のお話を読まさせて頂きました。ホントに上手でもう凄いです✨これって曲パロですか??え、もしかして少女r((殴 本当に神過ぎです✨
単なる考察なんですが 5️⃣は既に亡くなっていたけど 6️⃣には幻覚が見えていたってことですか…どうしても最後そのようにしか見えなくて🥲
俺は今
線路の上に立っている
狂っているのは一体どちらか
俺か
それか周りの皆か
あいつがいなくなった日から世界がおかしくなっている気がした
帰り道の線路を通る度にあの日の出来事がフラッシュバックしてくる
それを言ってしまっては意味が無いだろうと思いつつ見送る
幼なじみで後輩のいふ
基本的に自由人の俺とは違い、昔から優等生である。
年齢が上がるにつれて少し抜けてるところも見れるようになったが…
休憩時間や帰りなどはだいたいあいつと一緒にいる
ある時、昼食時にいふがこんな事を言った
自由人とは言ったが俺は部活が忙しい
野球と軽音を兼部しているのである
彼女なし男子高校生のただ虚しい会話だ
ふと、いふの顔を見ると何か重そうな顔をしている
確かにそうだ
俺も友達が少ない訳では無いが全員別々の道である
だからいふは近所に住んでいるため必然的に帰り道が同じなのだ
とは言いつつ1人で帰れば良いのではと思っているが…
昔はこんなんじゃかったと思いつつも、まぁ嬉しさはある。
先程も言ったが、勿論いない
こんなことを言っているがいふにもいない
はずだ
別にいても何も文句とかは言わないが、俺はいないのにと虚しくなる
よし
キーンコーンカーンコーン
あ
まずい、
慌ただしいことだ
いつもこの線路の向こう側にある海で愚痴を言ったり歌ってから帰る。
だから毎日帰るのは19時か20時台になる
この時間が大好きだ
しかし俺の親は特に何も言わないがいふの親御さんはどーなんだろうか
何かを手渡してくる
サイコロのキーホルダー。
よくある⚀⚁⚂⚃⚄⚅といった柄ではなく、少し変わっている柄だ。
正直サイコロ要素はない。
しかし商品名にirregular Diceとかいてあるのだ
それが面白くてお揃いで買ったのである。
これが日常である
次の日の昼食時、
彼はもうすっかり真面目さが薄れてきている
……、
ガキっぽいところはどちらも同じか
それはこちらの台詞だ
いふの得意教科である英語。
ちゃんと1度痛い目を見てるからこそシャレにならないと分かるのだ。
弁当箱を置いていっている
呼びかける前に出ていってしまったため、もう間に合わない
しかも食べ終わっていないようだ
放課後
なぜかこいつがいる
いつもより断然早い
そう、俺らの野球部の顧問はこの学校でもトップになるぐらい怖い
しかも昭和特有の古臭い考えも染み付いてるようだ
俺は見てわかる通りの長髪だ
それに関しても相当言われたが野球に支障がでないならセーフにしてくれた
というよりかは俺が無視してこれを貫き通してたら何も言われなくなっただけだが……
しかし以外にも校則的にもセーフなのでこのままで良いだろう。
暑そうにしながらとぼとぼと去っていった。
獅子尾ーそろそろ練習再開すっぞー
待望の帰宅時間
いつも通りあいつがいる
先生たちもぼちぼち帰宅している6:30
馬鹿な会話をしながら学校を出る
帰宅通路、
また海に行って
また歌って
また馬鹿言って
そんなときにこんなことを聞いてきた
以前にも聞かれた質問だ
ふっつーに気になる
何とかしてでも聞き出さねばならない
本当に聞こえなかった
少し聞こえた気がするが気の所為だろう
頭が真っ白になった
今度はしっかり聞こえた
俺を呼ぶ声が
長い沈黙が続く
しかし俺は頭を整理するので精一杯だ
言葉を選ばずに言うと
"気持ち悪い"
どれほど申し訳ないと思っても付きまとってくる
声が喉を通らない
自分でも分かるほどパニックになっている
この空気が気まずかったのか気を使ってくれたのかは分からないが
用事でないことはすぐ分かった
俺もこの場から早く離れたくなった
嫌でもあいつとの思い出がフラッシュバックしてくるからだ
あれから当たり前だが登校も下校も一緒にしなくなった
したくなかった
いつ何時でも思い出してしまうあの日の出来事
脳に染み付いて離れなくなっている
獅子尾〜
最近どうしたんだ〜?
前みたいに寝てるわけでもないのにぼーっとして
ったく〜
ほどほどにしろよ〜
下手な嘘だっただろう
きっと顔だって死んでいた
獅子尾最近どーしたんよ
そんなんになるまで何してんねん…
ただでさえ部活で忙しそうにしてんねんからちゃんと休みーや
友達にも嘘をついているという罪悪感で押しつぶされている気がした
まろはあれ以来学校に来ていないらしい
そんな彼の状態にも罪悪感を感じる
四六時中頭の中が罪悪感でいっぱいだ
ここ最近ずっと彼を見ていなかったが
昨日亡くなったそうだ
電車による轢死
場所は俺らの帰り道であったあの海との境目である線路
事故とされたがあれは自殺だろう
もう
何も考えられない
俺が殺したんだ
あいつを
殺、した
なぁ…
お通夜も、葬儀も大丈夫やったか、?
そー、やな……
今日も部活、やめとくか、?
ん、
あと、
今日はもう、早退したら…?
昨日葬儀やったんやろ…
今日は休んだ方がええって、
先生には俺から言うとくから
1週間ぐらいは休みーや、
ん、分かった
お大事に
良い友達を持ったものだ
しかし
俺に明日などない
もう決心している
そして今
俺はいつもの帰り道の線路に立っている
もう後には戻れない
電車が来るまであとどれくらいだろうか
そんなことはどうでもいい
あいつとの思い出の一つである海
俺はいつもの様に歌い、
何も無いものに話しかける
まるで隣にあいつがいると錯覚しているように
…
こんなこと、ただの親友に出来ることなのだろうか
もしかしたら、
無意識に出た言葉
好き
友達としては勿論だが
友達として好きな相手の為に俺は死ねないだろう
だから
誰もいない海の方に話しかける
誰もいない
はずだった
はっきり聞こえた
頭が真っ白になった
しかしあの時とは違う
目の前にいるのは
俺の想い人
生きている
死んでなかったんだ
あの日のことは全部幻覚だったんだ
葬儀も
通夜も
彼が自殺したはずだった日も
全部
全部
悪夢を見ているだけだったんだ
真っ白な彼の腕に引かれる
走った先には
線路
そこで立っているいふの前に立つ
ぎゅっ
思わぬ行動に動揺してしまう
カン、カン、カン
こう問いかけても出ようとしない
つまり
ここで2人仲良く死ぬということだろう
もう
それでいい
俺にはこいつさえいれば良いんだから
そう言って俺を指さす
カン、カン、カン……
そして俺は電車に轢かれた
しかし俺に未練なんてない
だって
あいつと逝ったから
あいつと歌った日々
馬鹿言い合った日々
本当に悔いのないものだった
だから
来世でも一緒にいれますように
▇▇県▇▇市にて
男子高校生1名の遺体が発見されました
警察によりますと電車による轢死で、
近隣住民の話によりますと…
きみはともだち