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るぅあ

それじゃあ、何か質問ある人……

美夏

あー、、はーい

るぅあ

美夏さん

美夏

医療関係についてはどうなるん?

美夏

自分の能力は、雨宮さんの能力やと治せへんよ

美夏

知らんけど

るぅあ

あぁ、それに関しては安心してください!

るぅあ

優秀な人材が関西から派遣されるみたいで……

美夏

ほー、なら安心や

美夏

すまんなぁ、止めてしもて

天羽

……ぁ…

天羽

(…ちがう、きっと悪気は無い)

夜月

……?

夜月

(……。)

るぅあ

それじゃあ、6月7日までに提出を_______

天羽

ねぇ、お兄ちゃん……

天羽

どうするの?

月彩

僕が何とかするよ

天羽

……まって、

天羽

私にも、何か…

月彩

大丈夫

月彩

天羽は、心配しなくていいから

天羽

(何処に、向かってるんだろう……)

お兄ちゃんはああ言うけれど

心配。すぎる

それに、、

天羽

("このまま"じゃダメな気がする)

天羽

……っ

でも、何を伝えれば……

次は________雨咲駅

雨咲駅

月彩

降りるよ、天羽

天羽

……ぇ

天羽

(雨咲駅……は)

天羽

雨宮家の、本家に…向かうの?

雨宮家の能力は

代々植物に関する能力である。

天羽

……(相変わらず)

昔の権力の名残なのか

大きい本家。

住んでいるのは祖父と

昔から家に就いているお手伝いさん。

天羽

(よくもまぁ……こんなに、衰退した後もついてくれるなぁ)

天羽

…祖父の、、人柄かな

登美子

……あらぁ〜!?

登美子

月彩ちゃんに、天羽ちゃんじゃない……?

月彩

……あ

月彩

登美子、さん

天羽

(……噂をすれば、お手伝いの)

登美子

もうこんなに大きくなって……

天羽

…登美子さん、

登美子

ふふ、相変わらず笑顔は変わらんねぇ

登美子さんと、祖父は

唯一の心のありどころだった

ずぅっと、暖色だった。

月彩

…お爺様

月彩

お邪魔しています。

月彩

入っても、いいでしょうか

祖父

……

布団の上に横たわる祖父は

以前のような威厳、勢いは無かった

認知症がかなり進んでおり

記憶も曖昧だ、とのことだった。

月彩

(……)

祖父は、僕らに優しくしてくれた

稽古を付けてくれることもあったし

その時は、厳しかったけど

それは、心から僕らのことを

想ってくれていて。

大きな手で、頭を撫でてもらうことが

何よりも嬉しかった

月彩

……(きっと、この人が居たから)

月彩

(僕らはそこまで歪まなかったんだろうな)

月彩

……

僕は

これから、祖父を騙す

天羽

祖父に、入寮の書類を書かせる……?

月彩

うん

月彩

雨宮家の人間なら、誰の入寮許可でもいいはずだよ

月彩

そのために僕は嘘を付くから……合わせてね

天羽

……なんで、

天羽

おじいちゃんなら、普通に……

月彩

…天羽

月彩

おじいちゃんも、雨宮家の人間なんだよ

天羽

…、

月彩

そして、僕らも。

月彩

……今日は、雨宮家の今後についての書類なんだ

月彩

"この書類"が、"新生五代名家"への、証明書なんだ

月彩

これに…お父さんのサインはもうもらったから

月彩

おじいちゃんの……前当主のサインさえあれば、僕らは新生五代名家として認められる

祖父

……

月彩

だから_______

天羽

……っ

天羽

お兄ちゃん!!!

月彩

あ、もう……?

天羽

嫌だ、こんなの

天羽

正直に、言おうよ

天羽

……おじいちゃんを、騙すなんて

天羽

おじいちゃん、稽古を付けてください

祖父

ほぉ……挑むようになってきたなぁ

微笑む時にできる目尻の皺も

天羽

……っ、よ(強い…!!)

祖父

…天羽も、立派に成長しよって…

祖父

こりゃ、十数年もすればとっくに越すだろうなぁ

しみじみと嬉しそうに

登美子さんに私のことを話す姿も

祖父

稽古ばかりじゃ疲れるだろう?

祖父

おじいちゃんが餅をついてあげるからの

登美子

腰痛めますよ、

ちょっとお茶目な1面も

全部、全部

唯一の光だったから

天羽

(光を、与えてくれたひとを)

天羽

騙すなんて、いや…!!

祖父

……

天羽

…!

ぽん、と祖父の

当時よりは骨ばっているけれど

相変わらず大きい手の温もりが

頭に乗る。

祖父

だい……ぶ、天羽…月彩…

祖父

分かっと…よ、ちゃんと…

祖父

前に、進もうと…しとるんだろう…?

天羽

おじいちゃ、

月彩

……ぁ…

月彩

ごめん、なさ…

祖父

泣…な、月彩…

祖父

"大丈夫"……ちゃんと、分かっ…から

祖父

ごめんな……ぁ、

祖父

解放、して……れなくて…

祖父

紙……渡し…く…ないか

月彩

ぁ……う、ん…

祖父

サ…ン、れば、いいん、…だろう?

月彩

……うん…。

祖父

だい…じ…ぶ……。

祖父

ちゃん…と、見てる…から

月彩

…おじいちゃん

月彩

ありがとう、おじいちゃん…

天羽

……。

認知症の祖父が

久しぶりに、意識がはっきりとしていた

と知ったのは

後に登美子さんに聞いてから。

そして、ようやく

天羽

……改めて

天羽

女子寮に入寮することに、なりました

天羽

雨宮 天羽です

夜月

天羽ちゃんだ〜!!

るぅあ

きゃー!!がちうれぴすぎるよん

るぅあ

よろしくねん!!

夜月

よろしく〜

天羽

……はい、

月彩

男子寮に入寮することになりました

月彩

雨宮 月彩です

月彩

よろしくね

美夏

よろしゅー!!

美夏

入寮したからには覚悟しい!

美夏

たくさん美味しい料理作ったるから!

月彩

……んふふ、ありがと

私たちは、前進した

月彩

次回ホプエン

月彩

混乱

妖の世は今日も過ぎる

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