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たっつん
みんなは旅行の撮影ついての打ち合わせに行った
誰もいない、静かな部屋 なんの理由もなく眼帯に触れてみる
たっつん
そっと眼帯を外す
たっつん
自分の情けなさに笑うしかない
たっつん
重い前髪の下に隠した俺の弱み ×の形に傷が入っているまぶた ほとんど視力のない左目
たっつん
これは俺がダメダメな証だから 残しておかなきゃ、 覚えておかなきゃ、 忘れようとしちゃダメだ だって、
君と出会えたきっかけだもんね____
ガチャ
その音に心臓が止まりそうになる ドアが開くのはゆっくりだった でも何も言うことができなかった 俺の口は全く動かない
人生の終わりかと思った、見られたのがよりによって___
じゃぱぱ
君なんて
たっつん
じゃぱぱ
じゃぱぱの言葉をさえぎる 全部言わないで
たっつん
じゃぱぱ
たっつん
じゃぱぱ
力任せにじゃぱぱを突き飛ばす
じゃぱぱ
じゃぱぱは静かに出ていった それ以上何も言わなかった
たっつん
息がつまる
たっつん
あの時のことが頭のなかで
繰り返される____
まだ、からぴちのところで働く前のこと
俺はそこそこ有名な俳優のもとで働いていた
その人には全力を尽くしていたし、仲間とも協力して信頼関係をつくっていった
と思っていたのに
ネットに俳優の悪口が投稿された
俺はこのアカウントが誰のものか知っていた
俺と仲が良かった後輩だ
俳優
俳優
たっつん
後輩
後輩を守ろうと放った言葉、守ろうとしたのに
たっつん
後輩
このときにはめられたことに気がついた
俳優
たっつん
俳優
なんだろう、切られるんかな、
たっつん
頭を押さえつけられる
俳優
勢いよくカッターが振り下ろされる あれ、どこに…?
たっつん
カッターは俺の”目”に勢いよく振り下ろされた
ぐちゃ
たっつん
嫌な音と共に目に激痛が走る だんだん視界が赤く染まっていって、
後輩
たっつん
最後に見えたのは後輩の汗をにじませながら笑う汚い笑顔だった
なんでこうなるの?
次に目が覚めると病院にいた
俺の左目は失明寸前だった
この傷は自分でやったことになったらしい
俳優がこんなことしたら世間がただじゃおかないっていう理由で
たっつん
あ、いつの間にか寝ていたらしい
なおきり
たっつん
なおきり
窓の方を見ると外はとっくに夜になっていた 月は雲で隠れている
たっつん
俺のからだには緑色のパーカーが掛けられている
じゃぱぱ
俺のとなりで寝息をたてているじゃぱぱ
たっつん
胸が締め付けられる さっき、突飛ばしてしまったんだ
たっつん
なおきり
なおきりさんと目が合う
なおきり
たっつん
困ったように笑うなおきりさん
なおきり
のあ
じゃぱぱ
ゆあん
からぴち
じゃぱぱ
なおきり
じゃぱぱさんは走ってきたのか、息が乱れていて汗がにじんでいた 顔が真っ青で、少し震えている
のあ
じゃぱぱさんの様子がおかしいことにのあさんも気付いているようだ
なおきり
明らかに焦っているような、動揺しているような…
なおきり
打ち合わせ終わり
打ち合わせも終わったことですし、じゃぱぱさんに話を…
じゃぱぱ
なおきり
バタン
ゆあん
お、追いかけなきゃ
なおきり
のあ
なおきり
のあ
なおきり
ゆあん
なおきり
⚠️夜です
なおきり
じゃぱぱ
なおきり
じゃぱぱ
なおきり
なおきり
じゃぱぱ
なおきり
じゃぱぱ
なおきり
なおきり
たっつん
じゃぱぱ
ちょっと…なのでしょうか 赤く腫れたたっつんさんの目を見て僕はなんと言えばいいのでしょう
なおきり
なおきり
じゃぱぱ
なおきり
なおきり
じゃぱぱ
そっと自分の頬に触れる
じゃぱぱ
今、自分が泣いてるって認識した
なおきり
じゃぱぱ
見られたくないものを見ちゃったから
あぁッ、言えない、言葉がつまる あのときに突き飛ばされた衝撃が心にまで刺ささってるみたい
なおきり
なおきり
なおきり
じゃぱぱ
なおきり
あぁ、優しいなぁッ…
じゃぱぱ
じゃぱぱ
じゃぱぱ
なおきり
なおにいはひたすらに俺の話を聞いてくれた
ポテト
ポテト
ポテト
ポテト