新しい義兄弟に引き取られることになりました。

すちside

（土曜日です）

そう新しい父は他の兄弟たちに説明する

そう言って俺は五人に微笑む

ただ、皆興味がなさそうに視線を逸らす

ぶっきらぼうな口調で促す父を見ながら俺は少し呆れる。

どうせ虐待とかでもしてんだろうと思う

まぁ、実際はどうかわかんないけど

髪の一部がピンクの子がそう呟いた

すると水色の髪の子も続くように自己紹介をする

黄色の髪の子はみこと、水色の髪の子はこさめ、ピンクの髪の子はらん。

他の二人は嫌そうな顔をして目を逸らしている

父は少しキレながらもそういった

何舌打ちしてんのこいつ

そんな言葉に応えるように俺は返事をする

思ってもいない言葉を言うのはもう慣れてしまっているようだ。

最後まで笑顔を崩さず父を見送る

多分仕事なんて行ってないんだろうけど

父が居なくなって地獄みたいな雰囲気が漂う。

…こいつらは、別にいっか。

父が見てる時だけそれっぽくしとけば。

関わる気ないし。

嫌そうにらんくんが答えて俺を部屋まで案内してくれる。

出ていこうとするらんくんを引き止めるように俺は言う。

俺がそう言うと少し驚いたような表情でこちらを見てくる。

らんくんはそれだけ言い残して部屋を出ていく。

引き取るとかクソじゃん。

何でだよ

やっと楽になると思ったらまたこれかよ

面倒くせぇ、…

何だよ義兄弟って

適当に愛想振りまくの飽きたんだけど

もういいでしょ、さっさと楽にしてよ、…

よくわかんない事を脳内でずっと呟く自分が気持ち悪いと思ってしまった。

ガチで俺気色悪いなぁ、

意味わかんない、

ガチャッ

自室のドアが開いた音がした。

誰だよノックもせずに勝手に開けるやつ…。

怠…。てかいつ帰ってきたんだよ…。

嫌気を覚えながらも俺は一生懸命笑顔を作る。

なんとなく、それだけで予想できる。

夜ご飯作れ、ってことなんだろう。

ほらね

何で疑問形なんだよ…

多分此奴知らねぇな

はぁ、怠。

なんでこんなやつのためにやらないといけないんだよ…。

そう俺は父に言う。

するとソファに座ってスマホをいじっていた父はこちらを向いてくる。

できれば関わりたくないんだけどな…。

次回

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