どの世界にもそれぞれ
主人公がいる
主人公がいる
でも、それは漫画などの話
現実世界では
主人公がいない
いや、正確にいえば
全員が主人公
なぜ、全員かって?
それは、僕にも分からない
でも、一つだけ分かるのは
生きている から
命があるから
みんなは”主人公”と聞いたら
何を思い浮かべる?
何を思い浮かべる?
最後に必ずヒロインと
幸せになる
ハッピーエンドなお話の
主人公を思い浮かべるだろう
幸せになる
ハッピーエンドなお話の
主人公を思い浮かべるだろう
でも、僕の場合は違う
僕が主人公の物語では
全部、壊れて
崩れていくんだ
崩れていくんだ
誰よりも
死なせたくなかった
『大切な人』つまり
僕の物語のヒロインは
”必ず、1番最初に”
死なせたくなかった
『大切な人』つまり
僕の物語のヒロインは
”必ず、1番最初に”
亡くなる
いなくなっちゃう
現実では一人一人が
主人公だから
主人公だから
自分の物語を
自分で築き上げて
いかないといけない
自分で築き上げて
いかないといけない
でも、僕が
頑張っても頑張っても
頑張っても頑張っても
どんなに頑張っても!!!!
君は 助からない
君を助けられない
だからね。
決めたんだ
決めたんだ
僕がみんなの
大切な人を守るって
大切な人を守るって
他の人の物語の
ヒロインを”守る”って
ヒロインを”守る”って
だって、僕にはもう
大切な人が
ヒロインが
いないんだ から
いないから
僕は僕を”殺すんだ”
自分の心の奥底へと
とじこめて
感情をおしこめて
そして僕はこうして
喋ってる間も
喋ってる間も
ゆっくりとゆっくりと
闇にとけるように
堕ちていく
堕としていく
深い闇に
僕自身を__
現れることのない
漫画にしか出てこないはずの
”ヒーロー”を
心の奥底で 待ちながら
感情をださないようにして___
みんなと
僕と
あの子を
僕の物語のヒロインを
救ってほしい
助けてほしい
僕のことは どうなっても かまわない から
そして僕をまた光に___
連れ戻して ほしい
ヒロインのように怒ってほしい
でも、無理なのがわかってるから
僕は僕を
犠牲にする
僕はもう手遅れなんだ…
だから、
感情を偽り 取り繕って
みんなと接する
なぁ、”ヒーロー”?
僕は
タスケラレナイダロ?