花咲病

強い眠気がする…… 少し寝ようかな、

もとぱside

家の前まで着いた時、元貴のスマートフォンから着信音が鳴った

涼ちゃんが入院してる病院からだった

恐る恐る電話に出る

病院まで急いで走った。

息が苦しくなっても 涼ちゃんの為に走った。

急いで病室に入ると苦しんでいる涼ちゃんが居た。

心臓からは茎が出てきていて もう花が咲きそうだ。 医者からはもう諦めるしかないと宣言されてしまった。

涼ちゃんのことが大好きだから‼️

その一言で僕の心に何かグサッと刺さったような気がした

あぁ、僕はちゃんと愛されてたんだ。

思い返せば2人共僕のことを好きじゃないとしない行動をしてくれてたのに 今までなんでこんなに自信が持てなかったのだろう。

目を閉じた途端 医者から言われた言葉を思い出した

花咲病にかかった人の共通点は 特定の人に愛されたいと思っているが相手に愛してもらえるだけの自信が自分にない

まさか…その自信が今ついたから…

魔法のように花と茎が枯れていく

それから僕は退院して 今まで通りの幸せな生活が送れるようになった。

いつまでもずっと 幸せな生活が続きますように。

-𝑒𝑛𝑑-